この記事では、「永遠」と「永久」の違いを分かりやすく説明していきます。
「永遠」とは?
区切られた範囲がなく、いつまでも続くさまです。
とくに時間を超えた存在を指しています。
鉱物の硬さはモース硬度で表され、数値が大きいほど硬いことを示します。
ダイヤモンドのモース硬度は10です。
プラチナのモース硬度は4ほどで、それに比べて高いことになります。
磨かれたダイヤモンドは、キラキラとした輝きを放ちます。
モース硬度が高いから割れないわけではありませんが、ダイヤモンドはちょっとこすったくらいでは傷がつきません。
傷がつくと輝きが失われてしまいますが、傷がつきにくければ、長くその輝きを放ってくれることでしょう。
磨いてカットされたダイヤモンドを安全な場所に保管しておけば、いつまでも輝きを放ち続けます。
時間を超えて輝きが保たれるのです。
この場合は、「ダイヤモンドは永遠に輝く」と表現することができます。
人間の命には限りがあり、長くても120歳くらいまでしか生きられないだろうといわれています。
これは限りがあるので「永遠」ではありません。
「永遠」の使い方
いつまでも終わりなく続くさまを指して使用をします。
とくに時間を超えた存在について使われる言葉です。
「永久」とは?
ある状態が区切りなく続くさまです。
ある製品には、「永久保証」というものがついています。
これは、その製品を使っている人が、ずっと保証を受けられるというものです。
家電製品などを購入すると保証書がついていますが、これはずっと保証してくれるものではなく、1年など期限が定められています。
「永久保証」は1年など期限が設けられていないものです。
いつまでもずっと保証をしてくれるのです。
たとえば、キャンプで使うテントに「永久保証」がついている場合、壊れたときにはいつでも、何回でも修理をしてもらえます。
こういった限りなく続くさまを「永久」といいます。
「永久」の使い方
区切りがなく、いつまでも続くさまを指して使用をします。
実際には地球が滅びるまでずっと続くものというのは少なく、「半永久的」と表現されることもあります。
「永遠」と「永久」の違い
どちらもの言葉も同じことを指しています。
いつまでも終わりなく続くさまのことです。
「永」という漢字には、いつまでも、限りなくという意味があります。
どちらの言葉にもこの漢字が使用されており、いつまでもという意味が含まれています。
しかし、使い方にやや違いがあります。
「永遠」は、とくに時間を超えた存在について使われます。
「永遠」の例文
・『永遠に管理してもらうことができる』
・『永遠に守り続ける』
・『永遠に続けばいいのに』
・『永遠のライバル』
「永久」の例文
・『永久に追放された』
・『永久に効果が続くといわれている』
・『永久に変わらないことを望む』
・『永久に残るであろう』
まとめ
どちらの言葉にも、終わりなくいつまでも続くという意味があります。
2つの言葉の意味に大きな違いはありません。