この記事では、「浮足立つ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「浮足立つ」とは?意味
「浮足立つ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「浮足立つ」の「浮足」には、「つま先立ち」という意味があります。
そのため、体が不安定になり、ぐらぐらしてしまうことから、「落ち着かない」という意味が派生しています。
このことから、「浮足立つ」には「そわそわして落ち着かない」という意味があります。
落ち着かない理由として、「期待」によるものと、「不安」によるものがあります。
これから起こりそうな楽しい出来事を期待して、そわそわして落ち着かなくなる場合も、「浮足立つ」と言います。
一方で、「不安」や「恐怖」を感じて落ち着かずそわそわしてしまう場合も、「浮足立つ」と言います。
「浮足立つ」の概要
「浮足立つ」という言葉には、「そわそわして落ち着かない」という意味があります。
その理由には、ネガティブな思いとポジティブな思いがあります。
世論調査によると、約7割の人が、「期待」から派生するそわそわして落ち着かない様子を「浮足立つ」と表現しており、3割弱の人が、「不安」から派生するそわそわして落ち着かない様子を、「浮足立つ」と表現しているようです。
「浮足立つ」の言葉の使い方や使われ方
「浮足立つ」を使うとき、「期待」と「不安」によるものがあります。
「期待」によるものの場合として、恋愛の場面があるかもしれません。
同じクラスにとても美しい異性が転入してきた場合は、もしかしたら付き合えるかもしれないという期待で、そわそわして落ち着かなくなるでしょう。
このような時、「美しい転入生が登場し、生徒たちが浮足立つ」などと言います。
一方で、「不安」によるものの場面として、戦いの場面があるかもしれません。
敵勢にとんでもなく強い武将がいる場合、殺されてしまうのではないかと不安でそわそわしそうです。
このような時、「最強の武将を前にして、兵士が浮足立った」など表現することができます。
「浮足立つ」の類語や言いかえ
「浮足立つ」の類語として、「地に足が付かない」という言葉があります。
「喜びや不安などによって、気持ちが落ち着かない」という意味があります。
武道の世界では、戦いに勝つためには、重心を落とすことが大切と言われています。
戦いにならないような落ち着かない様子の人は、達人から見ると、「地に足が付いていない」ように見えるのではないでしょうか。
「好きな人ができてから、地に足がつかなくなり、勉強に身が入らなくなった」とか、「緊張で地に足が付かず、大切な試合に負けてしまった」などという使い方をします。
まとめ
「浮足立つ」という言葉についてみてきました。
この言葉には、そわそわして落ち着かない様子という意味があります。
期待や不安が交差する、学校の新学期や、新卒社員の姿を見ると、「浮足立つ」と表現したくなることが多くなりそうです。