「減退」と「減少」の違いとは?分かりやすく解釈

「減退」と「減少」の違い違い

この記事では、減退と減少の違いを分かりやすく説明していきます。

減退とは?

減退とは、減って衰えていくことを意味しています。

体力が減退していくとか、意欲が減退していくときに使う言葉です。

力や勢力が衰えていくその様を表す言葉でもあり、かつてのような勢いがなくなっていくという意味合いもあります。

戦争では多くの兵士がいたため戦場では勇ましく敵を倒し続けていた軍隊も戦車の威力には勝てず、数を減らしていったことで勢いを失い、減退した状態では戦っても勝ち目はありません。

そんなときに体力が減退すれば思うような力も出せなくなってしまい、困ったという悪い意味で使われています。

体力が減退する原因としては、病気であったり、悩みを抱えていて食欲がないというときです。

また「精力減退」と例えるときは加齢のために性欲を失っている自分のその状態を表すときにも使えます。

いずれにしても、いい状態ではないときに使う言葉でもあり、全盛期を過ぎて、衰えた時期にきているその状況、状態を表す言葉です。


減少とは?

減少とは、減って少なくなることを意味しています。

感染者が減っていきていることを「減少傾向にある」といい、米の収穫量が前年度よりも減っているときは「米の収穫量が減少した」といいます。

この場合、減少してしまい、困った状況を表しており、人々に危機感を伝える意味になります。

人が使うときは、「体重が減少した」「髪の毛が減少した」と使い、いい結果になったときのその結果を分かりやすく表せる言葉です。

ただ、減っては困るようなものに対しては「性欲減少」と表現して、悩む気持ちを表すこともあります。

どちらかといえば、物事が減ることに使われている言葉でもあり、問題となることに対して数が減る、人口が減る、漁獲量が減るなどと数を表すときに使われています。

前よりも数が減ったことを減少と表現すこの言葉は、いい意味でも悪い意味でも使えます。


減退と減少の違い

減退と減少の違いを、分かりやすく解説します。

数を減らし、衰えていくことを減退といい、減って少なくなることを減少という違いがあります。

減退の例文

・経済が悪化し、日本の景気が減退傾向にある。

・アメリカの水産事業が減退しているらしい。

経済が悪化すると、どの国も景気が悪くなり、減退していきます。

また、近年はアメリカでロブスターの数が減り、水産業が悪化しているという現実が問題視されています。

減少の例文

・国産メーカーのパソコン台数が減少しているのが問題点だ。

・日本国内の出生率が年々減少傾向にある。

海外で生産したパソコンが日本国内に数多く入ってきているため、国産のパソコンが売れなくなっています。

日本では年々出産する女性が減り、出生率も減ってきているという現実を分かりやすく伝えられます。

まとめ

どちらもあまりいい状況ではない場合に使う減退と減少という言葉ですが、人口が減少したことで自然が戻り、町おこしのために地域の人が立ち上がり、一丸となって協力し合うなど良いことが起きていますし、体重が減退したことで病気に気づく場合もあります。

この2つの言葉の意味を知ることで、今の状況が見えてきますので、伝えたい意味から今の経済や問題点をチェックしてみるといいでしょう。

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