自動車を運転する時は、常にチェックしているのがスピードです。
道路標識等の表示を見ながら、現在のスピードをメーターで確認して、必要に応じてブレーキを踏んで減速するのはもちろん、周りの状況によってはすぐに停止できるような準備も怠ってはいけません。
この記事では、「減速」と「失速」の違いを分かりやすく説明していきます。
「減速」とは?
「減速」とは、「スピードを落とす」ことです。
単純に、自動車運転中にブレーキを踏んで、スピードを落とすような時に使用します。
スピードに関して「減る」を使うのは、速度を時速などで表した時にその数字が減ることから来ています。
対義語としては、「増速」と言う言葉が一応存在はしますが、極めて限定された場面でしか使用されないので、通常は「加速」という言葉を使います。
「英語では「slow down」が近い表現でしょう。
「失速」とは?
「失速」とは、「急激にスピードが落ちてしまう」ことです。
特に、航空機が気流の影響によりスピードが落ちることを言う場合は一般的ですが、自動車等の他の乗り物の走行状態に関しても、また、「景気」のような実体がないものに関しても使用します。
対義語としては、やはり「加速」認識されてることが多いでしょう。
英語では、「stall」というとわかりやすいでしょう。
「減速」と「失速」の違い
「減速」と「失速」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、両方とも「スピードが落ちる(スピードを落とす)状況」を表したものであること、対義語が「加速」であることにおいては同じです。
大きな違いは、「減速」が「意図してスピードを落とす」ことに対して、「失速」は、「意図しないでスピードが落ちる」ことである部分です。
そういった意味では、スピードがコントロールできているのが「減速」であり、コントロールできていないのが「失速」と言っても良いでしょう。
「減速」の例文
「減速」の例文は以下のようになります。
・『交差点の手前では、必ず減速しなければいけません』
・『景気減速の影響を最も受けやすいのは、サービス業です』
「失速」の例文
「失速」の例文は以下のようになります。
・『今回が100m走の国際大会への初めての参加であったこともあり、緊張により後半失速してしまいました』
・『先月新規上場したIT企業の株価上昇は、今月に入ると失速してしまいました』
まとめ
この記事では、「減速」と「失速」の違いを、解説してきました。
序文でも記述したように、自動車を運転する時は、運転者の責任として、常に交通規則に従って運転しなければなりません。
特に、スピードの出し過ぎは大きな事故につながりやすいため、「減速」と「停止」の動作は重要です。
しかし、不用意に「失速」することは、周りの状況によっては事故を誘発する恐れもあるので、自分の乗る車両の点検、整備も運転者の大きな責任となります。