この記事では、「湿気」と「湿度」の違いを分かりやすく説明していきます。
第一印象では、ほとんど同じ意味に思えるこの2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「湿気」とは?
「湿気」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「湿気」は「湿気」と読みます。
「湿気」には「物や空気の中に、含まれている水分」という意味があります。
「しめりけ」という意味もあります。
空気に水分が含まれているなと感じたとき「湿気を帯びている」などと言います。
また、空気に水分が含まれ過ぎているとき、嫌な気持ちになる人を「湿気を嫌う人」などと言います。
ちなみに「湿気」が溜まりやすいのが、押し入れやクローゼット中など、風通しの悪い場所や、キッチンやふろの水回りなど、水を頻繁に使う場所になります。
また、窓も結露しやすい場所で、湿気が強くなりやすい傾向があります。
「湿気が多い場所にはカビが生えやすいので気を付けよう」「湿気を好む虫がいるので、しっかり換気しよう」などという文章を作ることができます。
「湿度」とは?
「湿度」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「湿度」は「しつど」と読みます。
「湿度」は「空気中に含まれる水蒸気の割合」を意味します。
基本的に空気には水分が含まれていますが、季節や天候によって違いが出ます。
そこで、空気の乾湿の程度を知るため、数値化したのが「湿度」となります。
「空気1立方メートル中に存在する水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量」を百分率で表します。
ちなみに、室内で快適に過ごせる目安となる「湿度」は「40%から60%」となっています。
それ以下だと、乾燥しすぎて、鼻やのどの粘膜などが痛くなることがあります。
それ以上に「湿度」が高いと、じめじめしすぎてしまい、汗抜けも悪くなり気持ち悪い状態になります。
「湿度が高すぎるので、エアコンのドライを使う」「湿度が低すぎると、家事が起きやすいので心配だ」などという「湿度」という言葉を使った文章を作ることができます。
「湿気」と「湿度」の違い
「湿気」と「湿度」の違いを、分かりやすく解説します。
「湿気」は「物や空気の中に、含まれている水分」という意味があります。
また「湿度」は「空気中に含まれる水蒸気の割合」を意味します。
つまり「湿気」を数値化したのが「湿度」ということになります。
「湿度計」を使って、部屋の「湿気」を計測して、数値にしたものが「湿気」となります。
このように空気中の湿気がどの程度あるのか、正確に計測したのが「湿度」と覚えておくといいのではないでしょうか。
まとめ
「湿気」と「湿度」の違いについて見てきました。
「湿気」は「しめりけ」を意味し、「湿度」は「しめりけを数値化したもの」であることが分かりました。
「部屋の湿気が多い」と感じるときは、「湿度が高い」ということになります。
計測した「湿気」にかんして言及するときは「湿度」、それ以外の時は「湿気」という言葉を使うといいかもしれません。