この記事では、「漫然」と「漠然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漫然」とは?
「漫然」は物事をはっきりとさせないが故になんとなく過ごすという意味です。
「漫」という部分がなんとなくやみだりになどの他に滑稽という意味も持つため、「漫然」という言葉は意味合いにおいてはなんとなくというあいまいなことを指す言葉になりまsう。
「漫然」の使い方
ただなんとなく過ごすなどはっきりとしない者に対して、「漫然」という言葉を用いてなんとなく何もなそうとしない者を指すように使用します。
また、「漫然」は何もしないが故結果的に失笑を買うという場合にも「漫然自失」という言葉を用いて、何も行動を起こさなかったが故、自分を見失ってしまったことを滑稽に表現することが可能です。
「漠然」とは?
「漠然」ははっきりとしないさまを示す言葉で、意味合いにおいては、「漫然」と同じです。
ただ、何もしなかったが故、どうなるという現在進行形の例えに使用するのではなく、「漠然」はあくまで行動しないさまだけを表します。
「漠然」の使い方
「漠然」は何もしないことを指す言葉で使用方法は、漠「然」と立ち尽くすなど何もしないことのみを言いたい場合使用する言葉です。
「漫然」と「漠然」の違い
「漫然」は何もしないことを指したうえで、何もしなかったらどうなるかという現在進行形でものが進みます。
その為、結果的に失笑を買うような結果になるようなこと側は「漫然」と呼びます。
一方で「漠然」は何もしないことだけを指す言葉なので、ぼんやりしたものの言い方であるという違いがあります。
その為、結果についてはどうでもよく、あくまで何もしない状態や何もしない人を「漠然」とするためその人を笑おうとするかどうかは関係がなく結果についてはどうでもよいのが「漠然」です。
「漫然」の例文
・『漫然自失』
これは何もしなかったが故、自分を失ってしまったという表現です。
「漫然」とあるように何もしなかったという意味と滑稽であるという二つの「漫然」の意味がある文章がこの文です。
・『漫然と考え事をしている』
この例文は、いかにも考え事をしているように装っていますが、実のところ何もしてないという意味です。
つまり周囲に格好よく考え事をしているよう装っているだけです。
「漫然」は何もしないことであるため、使い方としてこのように言えば、いかにも考え事をしているように見せることができます。
ただ、本当の「漫然」の意味を知るものがこの言葉を聞くと滑稽に見えます。
「漠然」の例文
・『漠然に襲う不安』
この例文は不安に襲われているのにも拘らず、何もしないという例です。
「漠然」の意味は、何もしないことになり、不安が襲うが何もしないとします。
・『漠然として何も得られない』
この例は、何もしないが故何も得られないという意味です。
「漠然」は不確かという意味もあるため、場合によっては、不確かな情報しか得られず、何も得られてないのと同じとすることも可能です。
まとめ
「漫然」と「漠然」の違いですが、両者ともに何もしないことですが、「漠然」は現在進行形で何もしないが故どうなるかということを問われることがあります。
一方で「漠然」は何もしないという状態を示すので後のことはどうでもよいのです。