「火を見るより明らか」
人は相手や物事に対して自然と疑いを持ったり、嘘をついたりもします。
時にはそれがわかりにくい・判断に迷うということもあります。
しかし中には疑いを必要としないほど明らかにわかるようなこともあります。
そんな時に「火を見るより明らか」という言葉を用いて説明することがあります。
日常の中でも使われることが多い言葉であり、城陽語としても認識されているため、知っておかないと恥をかきかねません。
また多用すると相手を傷つけたりトラブルにもなりかねないため、意味の理解と使い方の注意が求められます。
「火を見るより明らか」の意味
「火を見るより明らか」という言葉は対象の事象に対して極めて明確にわかることを意味しています。
言葉の中で「火」と言う言葉が使われていますが、それは燃え盛る炎を見て「何か燃えているのか?」と質問するよりも明らかに見ればわかるという語源がきっかけとされています。
また意味合いとして疑う余地もないほど明確なことを表しているため、相手の言うことに対して否定的な意味合いを持っています。
そして言わなくても明らかにわかるというニュアンスを相手に伝えることにもなるため、意見を強調したり話を区切るという意味合いも含んでいます。
「火を見るより明らか」の言葉の使い方
「火を見るより明らか」という言葉の使い方として多くはこれから起こる事象に対して否定的な使い方をされます。
相手からの質問に対して「これは〇〇で火を見るより明らかだ」のようにそれ以上説明・話が必要ないほど明確だと伝えるために使われます。
また意見が対立した時に絶対的に間違っていないと自信がある時、相手の間違った意見を抑制する方法としても使われるため、自身の意見を主張するうえで使いやすい言葉とされています。
しかし相手の意見を根本的に否定することにもなるため、「説明しなくてもわかるだろ」のように相手を傷つけたり恥をかかせるリスクもあるため、使い方と相手・タイミングには注意が必要です。
「火を見るより明らか」を使った例文・短文(解釈)
「火を見るより明らか」という言葉は説明が要らないほどはっきりと答え・結果などがわかっているときには非常に便利な言葉です。
しかしその意味の強さから使い方を間違えるとトラブルにもつながりかねません。
そのためどのような使い方が適切か、例文とその解釈を紹介します。
「火を見るより明らか」の例文1
「勉強をしない友人に対して『このままいくと今度のテストは赤点になるのが火を見るより明らかだな』と注意をした」
この場合、勉強をしない友人に対して勉強しないと危ないと注意喚起の意味で用いられています。
テストまではまだ時間はあるが今の現状が続くと赤点は避けられないことが明確だと伝えています。
またあえて「火を見るより明らか」と使うことで確定的と言う意味を強調しています。
「火を見るより明らか」の例文2
「友人について『彼は貯金を考えずにお金は使いたい分だけ使って借金もしている。このままでは破産するのは火を見るより明らかだな。』とみんなで相談した」
この場合、友人(彼)には直接伝えずその周りで友人の危機的な状況を話しています。
お金遣いが荒く、貯金はせずに借金は重なる状況ではいずれ破産すると予想しています。
そして現状を変えないと借金だけが膨らんで破産することは目に見えている・確実と伝えて何とかする方法を模索しています。
「火を見るより明らか」の例文3
「今学校で勉強を頑張らないと将来的にろくな大人にならないのは火を見るより明らかだ」
この場合、子供に対して教育の意味で使っています。
勉強をしないと先行きが危なくなると伝えています。
またより子供に危機感を持たせるため、「火を見るより明らか」と続けることで断言的に伝えています。
「火を見るより明らか」の例文4
「あの会社の経営状況では倒産するのは火を見るより明らかだ」
この場合、他社についての評価を伝えています。
今後倒産するとほぼ確定的に予想しています。
しかしそれだけではただの予想にしかならないため、経営状況と根拠を出すことで信憑性を高めています。