この記事では、「無邪気」と「純粋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無邪気」とは?
素直で悪気がないことを意味する「無邪気」。
偽ることなどはありません。
その姿は、あどけなく素直な様子で可愛らしいといった意味で用いられることもあります。
「無邪気」は、「邪気」に「無」が付いた言葉です。
「邪気」には、悪意、人に害を与えようとする心、といった意味があり、それらを「無」で打ち消す言葉が「無邪気」なのです。
「無邪気」は、「単純」や「天真爛漫」、「イノセント」、「ナイーブ」などと言い換えることができ、英語では「innocence」です。
「無邪気」の使い方
「無邪気な姿」、「無邪気な仕草」、「無邪気な意見」、「無邪気な笑顔」、「無邪気な様子」など、「無邪気」を用いた言葉はたくさんあります。
また、「無邪気」を用いた表現方法には、「無邪気に笑う」や「無邪気に答える」などがあります。
「純粋」とは?
混じりけのないという意味を持つ「純粋」。
邪念や私欲などなく、ひたむきな姿を意味する言葉です。
気持ちに裏表がなく、何か特定のことに対し集中することも「純粋」と言います。
「純粋」は、「潔白」、「清純」、「ピュア」、「混じりけなし」、「無垢」などと言い換えることができ、対義語は「不純」。
心にけがれがあることを意味する言葉となります。
また、英語では「pure」です。
「純粋」の使い方
「純粋な気持ち」や「純粋な情熱」、「純粋な愛」、「純粋な表現」、「純粋な柴犬」など、「純粋」を用いた言葉はたくさんあります。
また、「純粋」を用いた表現方法には、「純粋に生きる」や「純粋に笑う」などがあります。
「無邪気」と「純粋」の違い
「無邪気」と「純粋」の違いには、何がないのか。
という点が異なります。
「無邪気」には悪気がなく、「純粋」には混じりけがありません。
この悪気がないのか、混じりけがないのか、といった違いが「無邪気」と「純粋」にはあるのです。
「無邪気」の例文
・『無邪気に公園を走り回る我が子を見ていて、幸せな気持ちになりました』
・『仕事で疲れ切っていても、子供の無邪気な笑いにいつも助けられています』
・『子供からの無邪気な意見は、時には大人の心を突き刺す場合があります』
・『美味しいものを食べて笑う無邪気な彼女が大好きです』
「純粋」の例文
・『純粋な性格の彼女は人を疑うことを知らない。その結果、時に人に騙されてしまう』
・『私は、純粋に今の仕事が好きで30年以上打ち込んできました』
・『彼からの純粋な愛に結婚という形で、応えることにしました』
・『子供の頃の純粋な気持ちは、どこにいってしまったのだろうかと時々思います』
まとめ
「無邪気」も「純粋」も日常的によく用いられる言葉です。
これらの言葉には、以上のような違いがあり、使い方にも多少の違いがあります。
そのため、意味を考え、適切な使い分けが必要な言葉となります。