「無限」と「無間」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「無限」と「無間」の違い違い

この記事では、「無限」「無間」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無限」とは?

数や程度などに限りがないことです。

「無」は、ない、打消す助詞の意味、「限」は、かぎり、かぎるという意味を持つ漢字です。

このことからも「無限」とは、限りがないという意味であることがわかります。

この言葉が指す限りとは、数や程度などについてです。

たとえば、数量限定商品の場合は、販売される数がここまでと決まっているので、限りがあります。

この場合は「無限」ではありません。

原料の調達や製造ラインなどの都合で実際には無理ですが、いつまでも購入し続けられる数があり、いつまでもなくならない場合は「無限」ということができます。


「無限」の使い方

数や程度などに限りがないことを指して使用をします。

ある物の使い道が「無限」に存在する、といった使い方をすることもあります。

この場合、実際には使い道に限りがありますが、限りがないほどと思われるくらいの使い道があるという意味合いになります。


「無間」とは?

「無間」には2つの意味があります。

一つめは、無間地獄の略です。

無間地獄とは、仏教でいう八大地獄の一つで八番目にあたります。

大罪を犯したものが、死後に絶えることのない苦しみをあじわう場所だとされています。

もう一つの意味は、絶え間のないことです。

「間」には、ものとものとの間、すきま、ひま、ゆとりという意味があります。

絶え間ないとは、物事が中断することなく続くさまをいいます。

たとえば、利根川など大きな川は常に流れていて、流れが途切れることがありません。

このさまは、水が絶え間なく流れるということができます。

こういった途切れることがないさまを「無間」といいます。

「無間」の使い方

途絶えることがないという意味で使用することは少なく、この場合は絶え間なくということが多いです。

「無間」「無間地獄」の形で使われることが多くあります。

日常生活ではあまり登場しない言葉です。

「無限」と「無間」の違い

どちらの言葉にも「無」という漢字が使用されており、何かがないことを意味しています。

「無限」は限りがないことを意味しています。

数や程度などが、ここまでと範囲が区切られていないことです。

「無間」は途絶えることがないことを意味しています。

また、無間地獄の略でもあります。

無間地獄は苦しみを受け続ける場所です。

「無限」の例文

・『無限の可能性がある』

・『無限に広がる世界』

・『遊び方は無限に広がっていく』

・『無限に回転する』

「無間」の例文

・『無間地獄というものがあるらしい』

・『そんなことをすると無間地獄に行くよ』

・『無間地獄から救い出して欲しい』

・『無間地獄に落ちる』

まとめ

どちらの言葉にも、ないという意味を持つ漢字である「無」が使用されており、2つの言葉は何かがないことを意味しています。

「無限」は限りがないこと、「無間」は絶え間がないことを意味する言葉です。

違い
意味解説辞典