この記事では、「熱容量」と「比熱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「熱容量」とは?
「熱容量」の意味と概要について紹介します。
「熱容量」の意味
「熱容量」は「ねつようりょう」と読みます。
意味は「物体の温度を1度上昇させる為に必要な熱量のこと」です。
「熱容量」の概要
「熱容量」とは、ものを1度上昇させる為に必要なエネルギー量のことを言います。
あるものに加えた熱を、どれだけ蓄積できるかという度合いを表す言葉です。
物体には「蓄える性質」があり、強い方が温まりにくく、弱い方が温まり易くなります。
同じ質量の物質がある時に、沢山熱を送り込まないと温度が1度上昇しないもの、つまり「熱をそれだけ多く蓄えられるもの」の方が「熱容量が大きい」ということになります。
物体が大きくなればそれだけエネルギーが必要になります。
「比熱」とは?
「比熱」の意味と概要について紹介します。
「比熱」の意味
「比熱」は「ひねつ」と読みます。
意味は「物体の温度を、単位質量当たりで、1度上昇させるのに必要な熱量のこと」です。
「比熱」の概要
「比熱」は、物体の温度を、1度上昇させる為に必要な熱量を、単位質量あたりに換算した数値をいいます。
単位質量当たりに換算することで、その物質固有の数値として表せます。
比較として「大きい・小さい」ではなく、ある特定の物質について使われることが多くなります。
「比熱」の数値のことを「物性値」と言い、代表的なものは以下の通りです。
「水:4.2KJ」「氷:2.1KJ」「鉄:0.44KJ」「銅:0.38KJ」などです。
水の沸点は100度ですので、それだけ「比熱」が高いことが分かります。
「熱容量」と「比熱」の違い!
「熱容量」は「物質全体の温度を、1度上昇させるのに必要なエネルギーのこと」です。
「比熱」は「物質1グラムの温度を、1度上層させるのい必要なエネルギーのこと」です。
まとめ
今回は「熱容量」と「比熱」の違いをお伝えしました。
「熱容量は物質全体」、「比熱は単位質量当たり」と覚えておきましょう。