この記事では、「物品」と「備品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「物品」とは?
「物品」は主に不動産以外で形があるものを指します。
基本的に売り物ではなく、会社内や事務所内で使用するもの、設置されているものを指し、社員や従業員が使用するデスクや椅子、電話やパソコンといった機材も「物品」となります。
また、「物品」の場合、文房具などの消耗品も指すことになります。
企業によっては、使用期限のある「物品」を保管している場合もあるため、それら使用期限がある「物品」の管理は非常に大切です。
特に医療関係の「物品」の取扱いには注意が必要です。
「物品」の使い方
「物品」は、様々な言葉として使用されています。
主に社内等で使用される言葉で、例えば、物品自動販売機や物品管理法、物品税、物品役務相互提供協定、物品売買契約書、物品購入申請書、物品借用書、物品受領書などがあります。
「備品」とは?
「備品」は、初めから会社や事務所、官庁や学校などに備え付けているものを意味します。
このような場所に必要なものを必要な場所に備え付けているもので、「備品」の場合、消耗品ではありません。
そのため、減るものを指すことはありません。
一般的に耐久年数が1年以上のものを指し、繰り返し何度も使用することが可能です。
主にデスクや机、電話やパソコンなど壊れるまで使い続けることができるものを指します。
そのため、使うとなくなっていくような、文房具などの消耗品は「備品」とは言いません。
「備品」の使い方
業務に必要で耐久年数が1年以上のものを意味する「備品」の使い方としては、備品購入、備品管理、備品管理、備品費、備品の破損などがあります。
「物品」と「備品」の違い
このように、会社や事務所などで管理されているものという意味では同じものとなる「物品」と「備品」。
ただし、その中身には違いがあり、「物品」の場合は、不動産以外なら消耗品も含まれ、「備品」の場合は、繰り返し使用可能なものだけを意味し、文房具などの消耗品は含まれないといった違いがあります。
「物品」の例文
・『今度のイベントに必要な物品の貸し出しを総務課に依頼した。』
・『文房具等の消耗品の物品管理は、事務室で行われています。』
・『医療にかかわるような物品管理は使用期限を含め大切です。』
・『社内にある物品は大切に使用しなければならない。』
「備品」の例文
・『社内にある備品を破損してしまったので始末書を書くことになった。』
・『仕事で必要な備品を購入してもらう。』
・『場合によっては、備品購入補助というものが出るらしい。』
・『備品には消耗品は含まれません。』
まとめ
一見、同じように思える「物品」と「備品」には、文房具などの消耗品が含まれるか、含まれないかといった大きな違いがあります。
その違いを把握し、これらの言葉を使い分ける必要があります。