この記事では、「独特」と「独自」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独特」とは?
「独特」は、対象となるものが他にはないものを持っており、他にはない物自体を意味する言葉です。
例えば、才能を持っているものは「独特の才能」という言葉で他者と異なる才能を持っているとします。
「独特」の使い方
「独特」という言葉の使い方は、対象となるものが自らが持つ才能や特別に持つことが許されている能力などを意味する場合使用します。
「独自」と同じように見られますが、独自は、対象となるものが異質である点があります。
「独自」とは?
「独自」は、対象となるものが異質であるが故、特別に生み出したり持つことが許されている能力や才能をさします。
そのため、独自は、差別化するために用いることが多く、独自の能力などは他者と能力を持つ者の間にかなり差があり異質であるとするのです。
「独自」の使い方
「独自」は、自分本位で生み出された能力などに使用されることが多いです。
「独自」の能力などは、まさに自分本位で勝手に会得した能力に当たり、他社と比較すべく能力であるとします。
「独特」と「独自」の違い
「独特」と「独自」の違いは、才能や能力などが努力により培われているものであるか、異質な才能により初めから持っているか自らが勝手に習得した能力であるかという違いです。
そのため、「独特」は他者と違いはあれど、収れんすれば他者もその対象の能力に追いつけます。
ですが、「独自」は全くの異質な考えや行動により生み出されるため、言ってしまえばその人物しか会得できない能力です。
ですので両者の違いは、会得することができるという観点から、「独特」は会得をする場合努力すれば会得可能であるが、「独自」は、その人物のみしか会得できないという違いがあります。
「独特」の例文
・『独特の構えだ』
この例は、武術の構え方が他者と異なるが、修錬すれば身につきそうであると判断しています。
「独特」は他者と異なりますが、収れん可能である場合を意味しますのでこの場合、修錬すれば身につくと思われます。
「独自」の例文
・『独自の構えだ』
この例は、武術の構えが全く異質であり、修錬で見につくかどうかがわからないとしています。
「独自」は異質性があり、修錬により身につくかどうかは未知数であるため、このような解釈になります。
まとめ
「独特」と「独自」の違いは、努力すれば身につく技術や才能であるか、身につかないものであるかです。
「独特」は、一見すると他者と異なりますがまだ修錬すれば身につきます。
ですが、「独自」は完全にその人物が考え出したもので異質であるが故、身につくかどうかはわからず、身に着けた人物しか能力を発揮できないので行ってしまえば生み出したもの以外使用できない能力や才能となります。
そのため、独自はある意味で、できる人物とできない人物を差別化し分けることができる言葉なのです。