真夏の中でも、特に暑い日のことを、「猛暑」、または、「酷暑」と呼んでいます。
この二つの言葉は、普段何気なく使っていますが、その違いを改めて見ていくことにしましょう。
この記事では、「猛暑」と「酷暑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「猛暑」とは?
「猛暑」とは、猛烈な暑さやひどい暑さ、または、うだるような暑さのことを言います。
類語としては、「炎天下」、「蒸し暑い」などとも言われます。
日本や東南アジアの夏は湿度が高いこともあり、「蒸し暑い」と表現されるのでしょう。
同じ気温でも、湿度が高いほうが、肌感覚として、より暑く感じるようです。
例文としては、『今年の夏は例年と比べても、「猛暑」のような気がする』、あるいは、『「猛暑」で部屋のエアコンの冷房の効きが良くない』などと使うことができます。
「猛暑」は「猛烈な暑さ」と言う意味ですから、まさに相当な暑さだという状況が想像できます。
「酷暑」とは?
「酷暑」とは、非常に暑い、ものすごい暑さ、または、厳しい暑さのことを言います。
似たような言葉では、「カンカン照り」や「炎暑」、あるいは、「炎暑」などが挙げられます。
例としては、『しばらく高温注意報が出るほど、「酷暑」が続いている』、または、『連日の「酷暑」で、農作物の水管理が大変だ』などと使います。
「酷暑」は「酷い暑さ」と書くことからも、耐え難い暑さだということが分かります。
「猛暑」と「酷暑」の違い
「猛暑」と「酷暑」の違いを、分かりやすく解説します。
「猛暑」も「酷暑」も、厳しい暑さのことを表すので、意味合いとしては同じように使われています。
ですが、気象庁で使われている用語では、「猛暑」は使われていません。
気温が35度以上の日は「猛暑日」と言われていますが、このような厳しい暑さのことを「酷暑」と表しています。
「猛暑」や「酷暑日」は俗語として、一般的に使われているようです。
どちらの言葉も、漢字の意味から見ても、厳しい暑さを表していることが分かります。
まとめ
一昔前に比べると、「猛暑」や「酷暑」という言葉がよく使われるようになりました。
また、気温が35度以上の「猛暑日」も増えたように思われます。
暑すぎる日本の盛夏ですが、この傾向は他の国でも見られることかもしれません。
夏は暑いのが当たり前ですが、やはり暑すぎる日が何日も続くと、熱中症のリスクが高まってしまいます。
また、それに合わせて、体調を崩しやすくなり、体調管理が難しくなります。
「猛暑」や「酷暑」と呼ばれる日は、室内にいても、熱中症のリスクは大きいようです。
こまめな水分補給と、十分な休息を取るようにしていきたいものです。
また、天気予報などで示されている気温よりも、場所によっては高温になってしまうことがあります。
特に車の中は、場合によっては60度以上になることもあります。
そのため、特に「猛暑」や「酷暑」の日は暑さを甘くみすることなく、油断をせずに、きちんと暑さ対策を行っていきたいものです。