「王者」と「覇者」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「王者」と「覇者」の違いとは?違い

国を治める存在を表す言葉には色々なものがありますが、昔の制度である王政に関しては「王者」「覇者」があります。

どのような政治や治世をするかという点でこの2つの意味はそれぞれ違うのが特徴です。

この記事では、「王者」「覇者」の違いを分かりやすく説明していきます。

「王者」とは?

「王者」とは王という存在であり、これは元々中国で使われる言葉であり西洋的な王様とは少し違う点があります。

「王者」「王道」というものを用いて治世や天下を治める存在を示しており、「王道」は仁愛や徳を用いることと定義されています。

「王者」はこのような政治における君主を示すことが多いのですが、それ以外にも同じ競技や活動などで最も抜きんでている人物のことを示す意味もあります。

実力者であり頂点でもあることが多く、圧倒的な人物や連覇している人物に対しては「絶対王者」というキャッチコピーが付くこともあります。


「覇者」とは?

「覇者」は特に武勲や諸侯の信頼を得て戦いをして、その結果天下を取る人物のことを示す言葉です。

「王者」「王道」を使って天下を治めるように、「覇者」「覇道」を使って天下を治める存在なのです。

「覇道」は武力や武勲、戦いによる信頼を得ることで政治や治世することであり、やや暴力的な側面こそあれど下剋上のような要素もあるので庶民から成り上がることもできるのが特徴的です。

「覇者」「王者」と同様に抜きんでて能力のある人物のことを示す意味があり、競技や活動で特に実力で勝利を得た人物のことを示します。


「王者」と「覇者」の違い

「王者」「覇者」は治世のやり方において違いがあり、前者は「王道」という仁愛や徳を用いるのですが、後者は「覇道」という武力や実力を用いるという点が異なります。

「覇者」に関しては仁愛や徳という平和的なやり方を軽視するキャラとして描かれることが多いのが特徴です。

「王者」「覇者」もスポーツ競技や活動に対して特に抜きんでて強い人物に対して使われます。

「絶対王者」という言葉は特に頂点で勝ち続ける人物に対して使われますが、「絶対覇者」という言葉は通常使われません。

「王者」の例文

・『オリンピックの金メダルを連覇した水泳選手はまさに絶対王者と断言していいだろう』
・『王者の圧倒的な貫禄とオーラに、臣下はひれ伏した』

「覇者」の例文

・『破天荒な活躍をした覇者の子供時代もまた、想像以上に荒々しいものだったと聞く』
・『ついに彼はカードゲーム会の覇者となった』

まとめ

「王者」「覇者」は元々中国の言葉が語源であり、治世に用いる手段や信念が異なります。

「王者」は平和的な「王道」を用いて治世をしますが、「覇者」は武力的な「覇道」を用いて政治をします。

どちらの言葉でも界隈や競技において勝利した人物を表す時に使うことが可能です。

特に「絶対王者」という存在はスーパースターのような存在であり、今でも語り継がれる人物であることが多いのが特徴です。

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