「生き急ぐ」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「生き急ぐ」

「生き急ぐ」「いきいそぐ」と読みます。

ポジティブな意味とネガティブな意味の両方を持つ言葉です。

「生き急ぐ」の意味

「生き急ぐ」の意味は、「人生を早く進めようとすること」「急ぎ過ぎて人生を軽んじてしまっていること」です。

充分な寿命があるのにいつも何か急いでいたり、次々と軽率な行動をする人のことを言います。

例えば目標を立てたら一刻も早く達成したいとイライラしたり無駄に動き回ったり、普段から異様に歩くのが速くエレベーターの「閉」ボタンを何度も押したり、エスカレーターを駆け上がる人などです。

急ぐあまりに軽率な行動を取ってしまい、返って時間を取ったり余計なトラブルに巻き込まれることもあります。

とにかく早く前に進みたいとフル回転している状態ですが、この言葉には「人生を早く終えたい」という気持ちは含まれていません。

「生き急ぐ」の言葉の使い方

「生き急ぐ」には「ネガティブな使い方」「ポジティブな使い方」があります。

「ネガティブ」な使い方

「生き急ぐ」をネガティブに使う時には「落ち着きがない人」「実力がないにもkかかわらず悪あがきをする人」という意味で使います。

会社で何かとせかせかしていて目障りに感じる程ですが、大した内容の仕事をしていない人や勇み足をして周囲に迷惑をかけてしまう様な人です。

「ポジティブ」な使い方

「生き急ぐ」をポジティブに使う時には「常に目標を持ち続けている人」「様々なことに挑戦する人」「仕事に対して熱意を感じる人」という意味で使います。

見ている人が力を貰える様なエネルギッシュな人です。

「生き急ぐ」を使った例文・短文(解釈)

「生き急ぐ」を使った例文と解釈を紹介します。

「生き急ぐ」の例文1

「彼はまだ若いのになぜあんなに生き急ぐのだろう」

その人は、まだ若いのに普段からせかせかした言動をしているのでしょう。

とにかくその先へと進みたがり、自分が忙しく動き回るだけでなく、人に対してもせかす態度を取ります。

周囲の人は呆れながらその人のことを冷ややかな目で見ているのです。

「生き急ぐ」の例文2

「毎日生き急ぐあまりに気が付いたら朝になっている」

毎日数多くのスケジュールでびっしりな状態の人がいます。

とにかく仕事を必死でこなすけれども、一つ終るとまた一つ予定を組み入れてしまうので、ゆっくりとする暇がありません。

夜も一生懸命予定をこなして寝る暇もなく、気がついたら朝になっているという状態を表しています。

「生き急ぐ」の例文3

「彼は向上心が強過ぎて生き急ぐ結果になっているね」

向上心が強く、一つ達成できたらその上を目指し、それが達成できたらまたその上を目指している様な人は時間が勿体ないと感じてしまうものです。

次々と目標をこなしている人を見て「実に忙しそうだ」と思っている様子を表しています。

「生き急ぐ」の例文4

「彼女は生き急ぐ様に次の旅行に出かけて行った」

この女性は旅行が大好きで、休みの日にはいつも旅行に出かけているのでしょう。

この「生き急ぐ」は良い意味で「プライベートが充実していて羨ましい」という意味が含まれます。

「生き急ぐ」の類語と解釈

「生き急ぐ」と似たような言葉に「死に急ぐ」があります。

「死に急ぐ」は生き急ぐとは違い、自ら人生を終わらせてしまう様な生き方をする人のことを意味します。

確かに「生き急ぐ」「死に急ぐ」も短い人生を表しますが、この2つは全く違うのです。

「生き急ぐ」「生きる為の行為」ですが、「死に急ぐ」「死ぬ為の行為」です。

「生き急ぐ」人は、せっかちに動き回ることで満足したい思うのですが、「死に急ぐ」人は、自ら死を招く様な行為をして満足を得ようとしているのです。

それぞれの言葉のゴールの違いを理解して使分けをしましょう。

意味と使い方
意味解説辞典