この記事では、「畏怖」と「畏敬」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
早速「畏怖」の意味から見てみます。
「畏怖」とは?
最初に「畏怖」の意味をご説明致します。
「畏怖」(いふ)とは、自分にとって絶対的に敵わない相手や、事柄に対し恐怖心を持つことです。
簡単にいいますと、積極的に攻める行動を取れないことになります。
「畏敬」とは?
次に「畏敬」の意味を解説していきます。
「畏敬」(いけい)の場合は、自分にとって絶対的な物や人を、心から尊敬していることを指します。
「畏怖」と「畏敬」の違いとは?
ここでは「畏怖」と「畏敬」の違いを取り上げてみましょう。
「畏怖」の場合は、自分にとって勝ち目がない相手や事柄の場合に、恐れをなしてしまい、思うように動けないさまを指しております。
「畏敬」の方は、自分にとってかけがえのない人物や、絶対的な物事に対して、心から尊敬の念を抱いていることになります。
「畏怖」と「畏敬」の使い方の違い
この項目においては、「畏怖」と「畏敬」の使い方の違いを説明します。
「畏怖」を使う場合は、対象人物や事柄などが、自分にとって絶対的に不利な場合が生じた際に、恐れてしまい、思うように行動できないときに使います。
「畏敬」を使うときは、自分が敬意を持っている物や人を表すときに、使うことが一般的でしょう。
それぞれの使い方を書きます。
前者の使い方
「長官を畏怖している」
「聖書を畏怖して、一般的な行動ができない人もいるようです」
後者の使い方
「第二次大戦期の山本長官に対し、畏敬の気持ちがあります」
「この絵は自分にとって、畏敬に値するものなのです」
「畏怖」を使った例文
ここでは「畏怖」を使った例文を書いていきます。
・『太平洋戦争で散った日米の兵士に対し、畏怖の気持を持っております』
・『彼はどんなことでもするので、畏怖の対象なのです』
・『身内から畏怖されるような人とは、関わりたくない』
・『古くから続いている神社に畏怖の念を持っております』
・『自分が後輩から畏怖されているようだが、その理由が分かりかねます』
「畏敬」を使った例文
最後の項目においては、「畏敬」を使った例文を書きます。
・『僕のことを救ってくれた主治医のことを、畏敬しています』
・『自分も畏敬してもらえるような、人物になるために努力しようと思いました』
・『 上を向いて歩こう という曲は、畏敬に値するほどに、我々日本人の心に住み着いている』
・『なんだかんだ言っても、部長のことを畏敬している』
・『僕の部下は芯が強いところがある。
彼の芯の強さは、畏敬に値すると思っている』
まとめ
まとめとして「畏怖」とは、対象の人物や物事に対して自分が不利な立場にある場合、恐怖心を持ってしまうことを指しております。
おそれおののいてしまい、中々行動できないさまを指します。
「畏敬」の場合は、自分にとって尊いものや人に対し、心から身が縮まることです。