この記事では、「目論見」と「企み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目論見」とは?
もくろむことを意味する「目論見」。
また、その内容や計画も意味する言葉です。
「目論見」の場合、良い意味でも悪い意味でも用いられる点が特徴です。
何かを実行し達成するために考え計画することを意味する場合は、良い意味での「目論見」。
誰かを騙す、脅かす、などといった計画の場合は、悪い意味での「目論見」となります。
「目論見」を別の言葉で言い換えた場合、「計画」や「プラン」、「目論」、「企画」などとなります。
「目論見」の使い方
「目論見」の使い方には、「目論見通り」や「目論見がある」、「目論見を立てる」、「目論見が外れる」、「目論見が崩れる」、「目論見が潰れる」のほか、「目論見書」といった言葉もあります。
「企み」とは?
何かをたくらむこと、くわだてることを意味する「企み」。
物事が思い通り進めるために行うことで、「企み」の場合、悪い意味で用いられる言葉となります。
「企み」はつまり、よくないことをくわだてるという意味なのです。
「企み」の類語には、「共謀」や「謀略」、「策略」、「陰謀」、「細工」、「仕掛け」などがあり、類語の場合も、あまり良い意味として用いられない言葉が多くなります。
「企み」の使い方
「企み」の使い方には、「企みがある」のほか、「企みを立てる」や「企みに気付く」、「企みに巻き込む」などがあります。
「目論見」と「企み」の違い
「目論見」は、物事を実行するための計画や考えであり、何も悪いことだけではありません。
場合によっては非常に良い意味を示す場合もあります。
そんな「目論見」に比べ、「企み」の場合は、自分の希望通りに物事を進める際の計画で、「企み」の場合、悪い意味でのみ用いられる言葉となります。
このように、良い意味でも悪い意味でも用いられるのが「目論見」。
悪い意味でしか用いられることがないのが「企み」といった大きな違いが両者にはあります。
「目論見」の例文
・『私の目論見通り、企画したイベントは大盛況で終了することができた。』
・『彼の怪しい行動には、何か目論見がありそうなので注意しなければならない。』
・『突然、目論見が外れパニックになってしまいました。』
・『私の目論見は大成功となり、上司から高い評価を得ることができました。』
「企み」の例文
・『彼の企みに気付くことができず、騙されてしまいました。』
・『彼と共同で企みを立てることになりました。』
・『親を騙すため、弟を自分が考えた企みに巻き込む計画を立てた。』
・『その企みは露骨すぎると思います。』
まとめ
「目論見」自体も、悪い意味でしか用いることができない言葉と思われがちですが、そのようなことはなく、「目論見」の場合、良い意味でも用いられることができるということを知ったうえで、「目論見」と「企み」を使い分ける必要があります。