この記事では、「相違ない」と「違いない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相違ない」とは?
「相違ない」は、「そういない」と読みます、ビジネスなどでよく用いられる言葉で、「相違」。
つまり、2つのものの間に違いがあるといったことに「ない」といった否定を組み合わせており、それによって、「間違っていない」、「確実」といった意味の言葉となります。
「相違ない」の場合は、軽い気持ちで「間違っていない」というのではなく、その判断や考え、状況などにおいて、絶対に違いはない。
と自信を持ち判断した結果を表しています。
「相違ない」の使い方
「相違ない」は、ビジネス用語として使用されることが多く、「相違ありません」や「相違ないです」。
「相違なく」や「相違なければ」といったように変化し用いられることとなります。
「違いない」とは?
会話表現で表すと「そのとおりです」と同じ意味となる「違いない」。
応答の際に用いられることが多い言葉で、「そのとおりです」のような肯定の返事となります。
また、「○○に違いない」といった意味でも用いられ、「おそらく、○○だ」「○○に決まっている」といった意味としても用いられます。
このような意味から、「違いない」の場合、そのことに対し断言するものではなく、少し怪しい様子、不安な様子、迷っている様子を表す表現となります。
「違いない」の使い方
「違いない」は、少しでも迷いがある際に用いる使い方となります。
例えば、「高価に違いない」という場合は、「きっと、その品物は高価なのだろう」といった意味となります。
そのほか、対話でも用いられることが多く、「二人とも年を取ったね」といった会話に「間違いない」と返答するような使い方もあります。
「相違ない」と「違いない」の違い
同じ間違っていはいない様子を表す、「相違ない」と「違いない」ですが、その中身が少し異なります。
「相違ない」の場合は、発言に対し断定できるものに対し、「違いない」の場合は、間違いないものではあるものの断定することはできないといった意味が含まれています。
そのため、内容に対し「絶対」ということはありません。
「相違ない」の例文
・『先ほど、メールにて注文内容を送らせて頂きました。注文内容に相違がないか確認し、今週中にお返事頂けたらと思います。』
・『先ほど、確認させて頂きました。相違はありませんでしたので、引き続きよろしくお願い致します。』
・『頂いた内容で相違はありません。』
・『相違がなければ、このまま、契約へと移らせて頂きます。』
「違いない」の例文
・『あの人が犯人に違いない。』
・『彼女はきっと、僕のことが好きに違いない。』
・『夕方には雨が降るに違いない。』
・『あれだけ努力したのだから、合格しているに違いない。』
まとめ
以上が、「相違ない」と「違いない」の違いです。
断定することができるのか、少し不安要素が残るのか、によって、是非、上手に使い分けてください。