「着任」と「就任」の違いとは?分かりやすく解釈

「着任」と「就任」の違いとは?違い

この記事では、「着任」「就任」の違いを分かりやすく説明していきます。

「着任」とは?

「着任」とは新しい任地に到着することを言います。

また、新しい任務につくことを言います。

例文1:新しい校長が着任する。

例文2:着任してすぐトラブルに見舞われる。

反対語は「離任」で、「任務、任地から離れること」を言います。

「着任」「着」「着く」(つく)を表し、「移動してその場所に着く」という意味です。

「任」「まかす」「まかされる」です。

「移動」の範囲もいろいろで、実質的に交通機関による移動がない場合でも「着任」を使用することもあります。

「着任」とは、新しい場所に移動し到着してその役目を任されるという意味になります。


「就任」とは?

新しい任務や職務につくことを言います。

例文1:ご就任おめでとうございます。

例文2:就任の挨拶状を印刷する。

反対語は「辞任」で、「任務を辞退すること」を言います。

「就任」「就」「就く」(つく)を表し、「役職に就く」「地位に就く」といった意味です。

「任」「まかす」「まかされる」という意味があります。

「就任」とは、ある役職や地位に就いてその役目を任されるという意味になります。


「着任」と「就任」の違い

「着任」「就任」の違いを、分かりやすく解説します。

結論から言うと、
着任:新しい役職につく。

(どの役職でも使用します)
就任:新しく、現状より、高い役職に就く。

(ただし、中堅クラスより高い役職)
よって、「役職がそのまま」なのか、今より「新しく高い役職につくのか」という違いがあります。

例えば、北海道のスーパーの店長が転勤し、埼玉県のスーパーで店長になるという場合に「店長に着任する、着任した」と表すことができます。

「着任」に対して、「就任」は、高い役目につくことを表します。

例えば「社長」「取締役」「部長」などの管理職、学校ならば「校長」「副校長」 スポーツなら「監督」 銀行なら「頭取」などの位の高い役職に就くときに「就任」ということばを使います。

会社の取締役という重役についた場合、「取締役に就任する」「取締役に就任した」と表します。

「就任」「着任」の中に入る言葉です。

新しい役職で、新しい地で仕事をはじめる上司に対して、 「着任おめでとうございます」と伝えても 意味は間違いではないですが、気分を悪くされる上司が中にはいるかもしれません。

「就任おめでとうございます」と伝えることがベターです。

まとめ

「着任」「就任」の違いを説明いたしました。

着任:新しい役職につく。

(役職などは関係ありません)
就任:新しく、現状より、高い役職に就く。

(ただし、中堅クラスより高い役職)
という意味になります。

ちょっとした言葉の意味の違いを知るだけでビジネスがスムーズになることもあります。

「着任」「就任」の違いを覚えて、挨拶やコミュニケーションに失敗せず、スムーズに行うことができます。

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