この記事では、慣用句の「知識をひけらかす」の意味を分かりやすく説明していきます。
「知識をひけらかす」とは?意味
「知識をひけらかす」とは「知っている内容を得意そうに見せびらかすこと」を意味する慣用句です。
「知識をひけらかす」の概要
「知識をひけらかす」の慣用句を言葉毎に分解して、少し詳しく説明します。
まず「知識」とは、周知の通り「 知ること」や「認識・理解すること」や「ある事柄などについて、知っている内容」を意味する言葉です。
次に「ひけらかす」は、「得意そうに見せること」や「見せびらかすこと」を指す言葉です。
従って二つの言葉をつないで、「知識をひけらかす」とは「知っている内容を得意そうに見せびらかすこと」の意味となるのです。
言葉の意味は以上の通りですが、次に「知識をひけらかす」人について触れておきます。
「知識をひけらかす」傾向が強い人は、社会では嫌われることが少なくありません。
この「知識をひけらかす」人には2つのタイプがあると言えます。
第1のタイプは付け焼き刃で知識を得たことを、自慢げに話すタイプです。
その人にとっては、初めて得た知識でも、話された側の人にとってはすでに知っている知識であると言ったケースで、どちらかと言うと無知な人です。
また第2のタイプとしては、確かにその話の内容からして、その分野については博識であることが分かる場合です。
前者のタイプの人に対しては、「私も知ってますよ!」とばっさりと切り捨てれば済みますが、後者のタイプの人が、延々と「知識をひけらかす」と、簡単に止めることが難しく、その話題に興味があれば別ですが、非常に迷惑な存在の人と言えるのです。
しかも、それが自分よりも目上の人であったりすると、いっそう大変と言えます。
後者のタイプの人は、そこそこ博識で自己顕示欲が強いタイプと言えるでしょう。
本当にその道に詳しい人は、問われなければ延々と話すことなどしないものです。
本当に専門的な知識は、その分野に知識のない人に話しても、理解できないことを知っているからです。
多くの知識を得ることは、悪いことではありません。
しかしその「知識をひけらかす」ことで、迷惑がられる人にならないように注意が必要です。
「知識をひけらかす」の言葉の使い方や使われ方
「知識をひけらかす」は、以下の例文のように使われます。
・『職場の先輩は、知識をひけらかす人で、皆から迷惑がられています』
・『本当の深い知識を持っている人は、知識をひけらかすようなことはしないものです』
・『彼女は知識をひけらかすことで自分の存在感を高められると錯覚している』
「知識をひけらかす」の類語や言いかえ
「知識をひけらかす」の言い換えとしては、難しい言葉ですが、「衒学(げんがく)的な」が最も近いと言えます。
また意味を説明する形で、「教養を自慢する」や「博識を得意げに話す」などと言い換える事も出来ます。
まとめ
「知識をひけらかす」とは「知っている内容を得意そうに見せびらかすこと」を意味する慣用句です。
「知識をひけらかす」人は、迷惑がられ、嫌われるので、そうした人にならないように注意が必要です。