「確保」と「保護」の違いとは?分かりやすく解釈

「確保」と「保護」の違い違い

この記事では、「確保」「保護」の違いを分かりやすく説明していきます。

「確保」とは?

「確実に保つ」と書いて、「確保」

「確保」には、確実に手に入れる、失わないようにする、しっかりと保つといった意味があります。

つまり、「確保」には、「一度手に入れたものを決して手放さない」そんな意味があるのです。


「確保」の使い方

確実に手に入れるといった意味の「確保」

よく、テレビドラマなどで刑事が「容疑者を確保」と言っています。

これは、容疑者を捕まえ、決して手放さないといった意味となります。

また、「安全確保」は、安全を確認し、安全が十分に保たれている状態であるということを意味します。

そのほか、「予算の確保」の場合、必要である予算を確実に抑えることができたという意味となります。

このように、「確保」を用いた言葉には、何かを確実に手に入れ、その状態、状況を保っているという意味での使われ方が多くなります。


「保護」とは?

どちらも「まもる」といった意味を持つ2つの漢字から成り立つ「保護」

危険や脅威、破壊などから守ること、かばうことを意味する言葉です。

また、応急での救護を要する際にも「保護」という言葉が用いられます。

このように、「保護」は、まもるといった意味が込められた言葉となります。

「保護」の使い方

まもるといった意味の「保護」

そのため、まもっているものに対し用いることが多くなります。

例えば、「保護犬」「保護猫」

「保護者」も子供をまもっている人を意味する言葉です。

そのほか、「保護国」「保護林」「保護色」なども、まもっているものに対し使用されている言葉となります。

まもるという意味から、ケガした個所をガーゼなどで覆う場合にも「傷口を保護する」といったように使用します。

「確保」と「保護」の違い

「確保」は手に入れたものを失わないようにすることを意味し、「保護」は、危険などから守るといった意味があります。

このように、同じように保つ行為でも、その内容に違いがあります。

「確保」は、手放さないようにすることが大切で、「保護」は、かばい、まもることが大切となります。

その点に大きな違いがあります。

「確保」の例文

・『忙しい合間を縫って、なんとか、食事の時間を確保することができました。』

・『家族4人分の席を確保することができ、ホッとしています。』

・『人手不足の中、優秀な人材を確保することは非常に難しい。』

・『なんとか、我が部署に必要な予算を確保することができました。』

「保護」の例文

・『私は捨て猫、捨て犬などの保護活動を行っています。』

・『私の父は、保護司をしているため、昔から家にはいろいろな人が訪ねてきます。』

・『痴ほう症で徘徊し捜していた祖父が無事、警察に保護されていると聞き、安心しました。』

・『スマホやパソコンからプライバシーを保護するため、専用のソフトを購入しました。』

まとめ

以上が、「確保」「保護」の違いです。

用いることができない使い方も多いため、注意が必要な言葉となります。

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