この記事では、「社会福祉士」と「ケアマネージャー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「社会福祉士」とは?
「社会福祉士」は別名「ソーシャルワーカー」です。
高齢者をはじめ、障害のある人のほか、生活困窮者や虐待などの家庭環境下にある児童などに対し福祉の面から日常生活におけるサポートを行うことが主な仕事内容です。
そのため、勤務先によって「社会福祉士」ではなく、「生活相談員」などと呼ばれることもあります。
資格としては国家資格で、合格率は25%から30%と非常に難しい国家資格となります。
「社会福祉士」の国家資格を得るためには、4年制の福祉系の大学に進学するほか、短大卒業後、実務経験を2年以上、一般養成施設に通うなどを行い国家試験に挑むことになります。
「社会福祉士」には、福祉における知識はもちろんのこと、医学や心理学といった知識も問われる仕事です。
また、人と接する仕事となるため、利用者の気持ちに沿う話ができる、そんな力も必要な仕事となります。
「ケアマネージャー」とは?
「ケアマネージャー」は別名「介護支援専門員」です。
主な仕事内容は要介護度を決めるものとなります。
高齢者や障害を持つ人の相談に応じ、その人にあった要介護度を確認し、どのような援助やどのような介護サービスがその人にとって適切なのかを決めるケアプランを作成します。
資格としては、都道府県が認定する公的資格となる「ケアマネージャー」。
資格取得には、ケアマネージャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格し、そのうえで実務研修にも合格する必要があります。
このように聞くと、比較的、簡単に取得できる資格のように思えますが、そのようなことは決してなく、合格率は20%前後と非常に難しい資格となります。
また、受験資格も5年以上の実務経験が必要などといった様々な条件をクリアしなければなりません。
「社会福祉士」と「ケアマネージャー」の違い
まず、大前提として「社会福祉士」は国家試験。
「ケアマネージャー」は公的資格といった違いがあります。
また、「社会福祉士」には更新手続きは不要ですが、「ケアマネージャー」の場合5年ごとの更新が必要です。
難易度としては、どちらも難易度が高い資格で、「ケアマネージャー」の方がより難易度の高い資格となります。
仕事内容としては重複する部分も多い、「社会福祉士」と「ケアマネージャー」ですが、対象となる相手が様々な悩みを抱えた人を対象とする「社会福祉士」に比べ、「ケアマネージャー」は要介護者に特化したといった違いがあります。
まとめ
以上が「社会福祉士」と「ケアマネージャー」の違いです。
どちらも難関資格となり、資格を得るまでに学校に通う必要がある、実務経験が必要になる、など、すぐに試験を受けることができない資格となります。
どちらも、高齢社会の日本において必要不可欠な人材である。
その点では同じ重要な仕事を担う資格となります。