この記事では、「積極的」と「自発的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「積極的」とは?
「積極的」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「積極的」は「せっきょくてき」と読みます。
「積極的」は「物事を進んでする様子」という意味があります。
反対語は「消極的」で、「自ら進んで物事をしない様子」となります。
「積極的に発言する」という場合は、自分から進んで発言することを意味します。
また、「積極的に出会いの場に行く」という場合は、自ら進んで、出会いの場である飲み会やパーティなどに足を運ぶという意味があります。
このように「積極的」という言葉を使うとき、自分から進んで動いたり、能動的な様子を意味します。
また、物事に対して肯定的で、物おじをしていない様子が見て取れます。
「積極的に異性に声をかける」「取引先に対して、積極的にアプローチする」などという使い方ができます。
「自発的」とは?
「自発的」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自発的」は「じはつてき」と読みます。
「自発的」は「物事を自分から進んで行う様子」という意味があります。
「自発的に発言する」という場合は、「自分から進んで発言する」という意味になります。
「誰かから言われてする」のではないというポイントがあります。
自分が気付いたり、発案するなどして、自ら動くという印象のある言葉になります。
例えば「自発的避難」は、気象庁などの警告があり、それに従って避難するのではなく、雨の降り具合や、川の水の増え方などを見て、自分の判断で安全な場所に移動するという意味があります。
「自発的に選手が判断できるチームは強い」「自発的な参加でなければ、意味がない」などという「自発的」の使い方があります。
「積極的」と「自発的」の違い
「積極的」と「自発的」の違いを、分かりやすく解説します。
「積極的」は「物事を進んでする様子」という意味があります。
一方で「自発的」は「物事を自分から進んで行う様子」という意味があります。
このように、ほとんど同じ意味を持つ言葉になります。
しかし、「積極的」と「自発的」には、若干のニュアンスの差があります。
「積極的」は「能動的」という印象が強い言葉で、「どんどん動いていく」という印象があります。
一方の「自発的」の場合は、「自分から」という印象が強い言葉になります。
誰から言われたのではなく、自分で考えたり気付いたりして動くという印象があります。
また「積極的」には「他人に働きかける」という印象があるのに対して、「自発的」には、「働きかける」という印象がありません。
まとめ
「積極的」と「自発的」の違いについて見てきました。
2つの言葉はとても似ている言葉ですが、「積極的」は能動的な印象があり、他人に働きかける印象があります。
「自発的」は自分が気付いたり考えたりして、動き出すという印象があるという違いがあります。