この記事では、「空気清浄機」と「空気洗浄機」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空気清浄機」とは?
空気清浄機は、空中の花粉やハウスダストといった微粒子を除去するための機械です。
喫煙所などに設置されていることもあり、脱臭装置としての役割も備えている場合が多いです。
当初は業務用利用が一般的でしたが、清潔志向が強まった2000年代ごろから家庭にも普及しました。
はじめは花粉症対策やハウスダスト対策を目的としました。
やがて、マイナスイオンによる癒し効果など、様々な付加価値が追加され、現在では一般家庭に広く普及しています。
近年はサイズも小型化し、卓上に置けるようなものも流通しています。
空気清浄機には、「ファン式」と「電気集塵式」の二種類があります。
ファン式は、汚れた空気を吸い込んで、フィルターに粒子を吸着させることで、空気を綺麗な状態で外部に排出するものです。
電気集塵式は、フィルターを通す点はファン式と同一ですが、電気を帯びさせることで微粒子をフィルターに吸着させて、空気の汚れを正常化する方法をとっています。
電気集塵式は効果が大きく、業務用において用いられていることが、ほとんどです。
過去にはイオン式という方式の機械も存在しましたが、空気清浄機能がファン式に比べて弱かったため、現在はシェアを大きく落としています。
「空気洗浄機」とは?
「空気洗浄機」は、「空気清浄機」と同様に、空気中の微粒子を除去して綺麗な空気を生み出すための機械です。
「空気清浄機」の誤用から端を発しており、意味合い・機能ともに、ほぼ同一です。
近年では「空気洗浄機」という商品名で売り出している機械も増えています。
空気清浄機と比べて、「空気中の雑菌を除去する」「汚れを消す」という効果が、強く宣伝されています。
「空気清浄機」と「空気洗浄機」の違い
両者に大きな違いはありません。
どちらも、空気中の汚れや粒子を除去し、空気を綺麗にするための機械です。
「空気洗浄機」が空気清浄機とは異なる点は、アロマを発する機能があったり、室内照明を兼ねていたりといった付加価値のある場合が多い点です。
「空気清浄機」よりもインテリア寄りの商品が「空気洗浄機」と言えます。
卓上サイズで身の回りの汚れを除去しながら、マイナスイオンも放出し、優しい光で癒す、といった商品が、例として挙げられます。
一方の空気清浄機は家庭用から業務用までサイズ・機能とも様々で、機会の名称として、幅広く使用されています。
また、どちらも、換気機能を備えているわけではない点に、注意が必要です。
空気中の粒子を吸い込んで綺麗にするのが主要な機能ですから、空気を内外へ循環させているわけでは、ありません。
まとめ
「気清浄機」と「空気洗浄機」は、どちらも空気中の汚れや臭気を綺麗にする装置でした。
二つの間に大きな違いはありませんが、「空気洗浄機」のほうがインテリアとしての側面が大きく、空気を洗浄する他にも様々な機能が付与されていました。