「窮余の一策」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「窮余の一策」とは?意味と使い方

この記事では、「窮余の一策」の意味を分かりやすく説明していきます。

「窮余の一策」とは?意味

「窮余の一策」の読みは「きゅうよのいっさく」で、「苦しまぎれに思いついた方策や作戦・手段・方法」を意味する言葉です。


「窮余の一策」の概要

「窮余の一策」「窮余」「追い詰められ、困ったあげくや、苦しまぎれ」を意味する言葉です。

この熟語の「窮」「にっちもさっちもいかなくなるや、きわまる」ことを意味する漢字で、「余」には「余り、残り、それ以外」と言う意味があることから、「にっちもさっちもいかなく、行き詰ったこと以外のこと」となり、分かりやすい表現にすると先の意味となるのです。

また「一策」「一つの策」、すなわち「一つの解決策や作戦」と言う意味になります。

従って「窮余の一策」は前項で記載した意味を持つ慣用句と言うことになります。

何かのものごとで、追い詰められてピンチを迎えた時には、何もしないでそのまま玉砕するのか、成功するか失敗するのか分からないが、とにかくやってみようと打ち出す解決策や戦略が「窮余の一策」と言えます。

追い詰められると、今まで考えも及ばなかった妙案の「窮余の一策」が、火事場のバカ力の様に出て来ると言う人もいます。

しかし一方で追いつめられると冷静な判断が出来なくなり、ろくな案など出てくるはずがないとも言われます。

すなわち、一か八かの作戦となると言うことで、そこまで追い込まれない間に事前に課題を見出し、その対策を考えることが、非常に大切だとも言えるでしょう。


「窮余の一策」の言葉の使い方や使われ方

「窮余の一策」は以下の例の様に使われます。

・『大企業の下請けを中心にした仕事がじり貧になり、窮余の一策として開発した自社製品がヒットして一息つく事が出来ました。』

・『映画やドラマのストーリーでは、結末がどんでん返しで迎える事が多いが、その際の窮余の一策が予想を超える策であることで、さらに感動を強くしていると言えます。』

・『ドラマでは窮余の一策で成功するストーリーが多いですが、現実にはそれほど成功する確率は高いとは言えません。』

・『追い詰められれば追い詰められるだけ、普通では考えられない窮余の一策が出て来ることが多いと言えます。』

・『コロナ禍でアルバイトが減り、大学生活が続けらない状況になり、窮余の一策として、休学することにしました。』

・『会社の倒産を防ぐ窮余の一策として、社長は給与の30%カットを打ち出したが、それにより優秀な社員が大量に退社し、倒産の危機をさらに増す結果となった。』

「窮余の一策」の類語や言い換え

「窮余の一策」「苦肉の一策 」「苦渋の選択の手段」「苦し紛れの方法 」「最後の手段」や「非常手段」などと言い換えることが出来ます。

まとめ

「窮余の一策」の読みは「きゅうよのいっさく」で、「苦しまぎれに思いついた方策や作戦・手段・方法」を意味する慣用句です。

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