「童心」の読み方
「童心」とは「どうしん」と読みます。
但し、小説や舞台・映画のセリフなど状況設定によっては「わらべごころ」「わらわごころ」などと読むこともあります。
一般的には「どうしん」が浸透しています。
「童心」の意味
「童心」の意味は、「大人が子供の様に純粋で無邪気な気持ちになること」です。
子供は人目を気にせずはしゃいだり、現実にはありえないことでも信じたりします。
将来の夢も大きく、目を輝かせながら語ることもあります。
大人になると理性や世間体などが先に立ち、子供の様に振る舞うことはできません。
「童心」は大人が子供の様に素直になることを表現しています。
「童心」の言葉の使い方
「童心」は、大人に対して使われる言葉で、子供には使われません。
動詞として使う場合には「童心に返る」と言います。
大人がはしゃいでいる時に
何か良い事や嬉しいことがあり、一時的にいつもよりもかなりはしゃいでいる人がいる時に「童心に返る」と言います。
普段はしっかりとした人が人前で素直に感情表現をした時に周囲の人から言われるでしょう。
昔を懐かしんでいる時に
幼い頃のアルバムを見たり、小さい頃住んでいた場所を訪ねていくと、昔の思い出が蘇りしばし浸ってしまうことがあります。
想像の中で自分が子どもの頃に返り、当時の状況を詳しく思い出して頭の中が一杯になっている時に「しばしの間童心に返った」と使います。
大人が子供と一緒にいる時に
大人が子供と遊ぶ時には、子供に合せる必要があります。
子供の遊びと言えばおにごっこやかくれんぼなど、身体を使うものが多くなります。
一緒に遊んでいるとまるで大きな子供の様に見えてしまう時に「童心に返る」と使います。
「童心」を使った例文・短文(解釈)
「童心」を使ったシチュエーション別の例文と解釈を紹介します。
「童心」の例文1
「小学校の同窓会でお互い童心に返った」
小学校の同窓会では、お互い子供の頃とはすっかり変わった容姿になり驚きの再開を果たします。
近況報告が終ると、段々と昔の思い出話が始まり、皆の頭の中に子供の頃が蘇るでしょう。
段々と子供の頃と同じ気持ちになり、相手を当時のあだ名や呼名で呼ぶ様になります。
話が盛り上がるだけではなく、自分の気持ちもまるで子供の頃の様になっていることを表しています。
「童心」の例文2
「海ではしゃいですっかり童心に返った」
海に行くとただ泳ぐだけではなく、砂遊びやビーチバレーなど様々な遊びをするものです。
水着を着て解放的な気分になることもあり、いつもより大声で喋ったり笑ったりするでしょう。
その様子を見ているとまるで子供が遊んでいる様に見えるものです。
仕事を忘れて今目の前の遊びに夢中になっている様子を表しています。
「童心」の例文3
「子供と遊園地に行ったら思わず童心に返った」
大人が子供を遊園地に連れて行くのは保護者として子供の面倒を見る為です。
しかしいざ遊園地に来てしまうと、さまざまなアトラクションがあるのでつい自分が夢中になってしまうのです。
絶叫マシンで子供と同じ位の大声を出したり、お化け屋敷で腰が抜けることもあるでしょう。
いつの間にか自分が子供を引っ張って次々とアトラクションを乗り回している状態を表しています。
「童心」の例文4
「生まれ故郷に帰った瞬間童心に返った」
何かの機会に幼い頃住んでいた場所に行くことがあり、当時と同じ風景が残っていると、そこであった様々なことが思い出されるものです。
子供の頃に友達と遊んだことや、ケンカをしたことなどが次々と思い浮かんでくるでしょう。
つい懐かしんで当時の様にのびのびと走り回ったり、思い出のある場所をひとつずつ言い当てる様子を表しています。