「竭尽」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「竭尽」

「竭尽」「けつじん」と読む言葉です。

難しい言葉ですので、読み方も意味も分からないという人も多いことでしょう。

普段はあまり使う機会のない言葉ですが、意味が分かると使う機会も増えるのではないでしょうか。

「竭尽」の意味

「竭尽」は、「すべて使い切ること」「尽きてなくなること」「力を尽くすこと」という意味があります。

「竭」「尽きる」「無くなる」「枯れる」といったことを表す漢字で、「枯竭(こけつ)」という言葉にも使われています。

そして「尽」は、「出し切る」「無くなる」といったことを表しています。

「無尽蔵」という言葉はよく知られているのではないでしょうか。

「竭尽」の言葉の使い方

「竭尽」は、後に「する」を続けて、「竭尽する」という形で使われる言葉です。

力を出し尽くす、は「力を竭尽する」、力を出し尽くした、は「力を竭尽した」、力を出し尽くしなさい、は「力を竭尽しなさい」となります。

「竭尽」を使った例文・短文(解釈)

「竭尽」の意味と使い方が分かったところで、この言葉を使った例文をいくつかご紹介します。

「竭尽」の例文1

「持てる技術の全てを竭尽して完成させたのがこの作品なのです」

超絶技巧と呼ばれる桁外れに難しい技術を結集して作り上げられた見事な芸術作品や、古い時代の美術品など、驚くような細工が施された作品が存在します。

それを手掛けた作家にしか出来ない細工で、他の人には決して再現できないものもあるといいます。

天性の才能と、根気と、素晴らしい作品を作りたいという執念によって、それらの作品は形になったのでしょう。

「竭尽」の例文2

「優秀な社員を結集し、力を竭尽してこの困難を乗り切ろうとしています」

会社が困難に直面した時には、社員の力を結集して、皆が力を尽くして事に当たる必要があります。

結束力が弱く、それぞれがバラバラな方向を向いていては、困難を乗り切ることができませんが、社員が一丸となって同じゴールを目指すことで、大きな困難にも打ち勝つことができるのです。

しかし、考え方も抱えている事情も異なる人間が、皆で同じゴールを目指して意欲的に物事にあたるということは、簡単なことではありません。

「竭尽」の例文3

「自分の能力を竭尽しても、あの選手には勝てませんでした」

自分よりも遥かに優れている選手がいれば、憧れると同時に、自分もその選手に追いつき、そして追い越したいと思うものでしょう。

力に差がある時には、全力を尽くしても遠く及ばず挫折を味わうこともありますが、越えたいと思う相手がいることが心の支えとなり厳しいトレーニングにも耐えて、力を付けていくことができるのです。

「竭尽」の例文4

「チーム全員の力を竭尽すれば、優勝も夢ではないはずです」

チームの全員が全力を尽くしてプレーしている姿というのは、人の心を打つもので、団体競技ならではの連係プレーが上手くいった時には、テレビの前で拍手してしまったり、チームメイトを励ましている光景に心が動かされたりするものです。

諦めない強い気持ちを持ち、互いを信頼して勝負に正々堂々と挑んでいる姿を見て、勇気づけられることもあるでしょう。

「竭尽」の類語と解釈

「竭尽」の類語には、「尽力(じんりょく)」「尽瘁(じんすい)」といった言葉が挙げられます。

「尽力」には「目的を実現させるために力を尽くすこと」という意味があり、「尽瘁」には「力を尽くし、我が身は顧みずに苦労すること」という意味があります。

これらの言葉は、「私どもの事業のためにご尽力いただき感謝します」「恵まれない子供たちを救うために尽瘁してきました」のような使い方をします。

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