この記事では、「節目」と「伏目」の違いを分かりやすく説明していきます。
「節目」とは?
「節目」には2つの意味があります。
ひとつは、植物の節のあるところです。
植物の節とは、こぶのように少し盛り上がっている部分をいいます。
竹はこれがわかりやすいです。
竹を外側から見ると、他よりも少しだけ盛り上がっている部分があります。
この部分が節です。
幹や茎から枝がでるところも節といいます。
樹木の場合だと、太い部分から細い部分が出ており、その出ているところが節になります。
「節目」のもう一つの意味は、物事の切れ目、ひと段落つくつころです。
老舗といわれる店は、100年、200年と続いていることが珍しくありません。
100年、200年などは切れ目のよい数字です。
創業から切れ目のよい年のことを「100周年の節目」などということがあります。
このように大きな数字でなくても、10年、20年など切れ目がよいところをいいます。
人間でいうと、還暦や古稀なども切れ目がよいところです。
「節目」の使い方
植物の盛り上がった部分を指す場合は、「節目」ということもあれば、「節」ということもあります。
また、物事の区切り目という意味でも使います。
物事がひと段落つくところをいいます。
「伏目」とは?
目線を下に向けること、また顔を下の方に傾けて見ることやその姿勢のことです。
人間の目は顔の正面についています。
そのため、普段前にある物を見るときには、顔をまっすぐ前に向けます。
読書をするときには、顔よりも本が下にある場合、顔を正面へは向けず、やや下に向けた状態にします。
あるいは、目線だけを下に向けます。
この下に向けた状態が「伏目」です。
なぜこのような目線や姿勢をするのかというと、その理由はさまざまです。
恥ずかしいから、考えごとをしているから、かわいくみせたいから、メイクをするためなどがあります。
どのような理由であっても、目線が下に向いていたり、顔を下に向けて見る場合をいいます。
「伏目」の使い方
目線を下に向けることや、顔を下に傾けて見ることを指して使用します。
人間の目線について使用をし、動物についてはほぼ使用しません。
「節目」と「伏目」の違い
どちらの言葉も「ふしめ」と読みが同じで、「目」という漢字を使用している点も同じですが、意味は違います。
「節目」は植物の盛り上がっている部分や、物事の区切り目をいいます。
「伏目」は下に向けた目線のことです。
「節目」の例文
・『50周年の節目を迎える』
・『竹の節目で切断する』
・『いい節目だと思う』
・『そろそろ節目だろう』
「伏目」の例文
・『伏目にしてアイラインをひく』
・『伏目をした姿がかわいい』
・『伏目なところを撮影した写真』
・『わざと伏目をする』
まとめ
どちらの言葉も「ふしめ」と読みは同じですが、意味は異なり、一方は植物の節や区切り目、もう一方は目線を指しています。