この記事では、「範疇」と「概念」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
それでは早速「範疇」の方から、取り上げていきます。
「範疇」とは?
最初に「範疇」(はんちゅう)の意味をご説明致します。
「範疇」とは対象となる事柄の中で、同じようなものがある範囲を指しております。
もっと簡単に言うと、同じようなことなどが含まれていることです。
「概念」とは?
次に「概念」(がいねん)の意味を解説していきます。
「概念」の場合は対象になる物事のあらましを、指しているのです。
これは本質を指しています。
「範疇」と「概念」の違いとは?
この項目においては、「範疇」と「概念」の違いを取り上げてみましょう。
「範疇」の方は対象とされる内容において、同類と見受けられる範囲のことを表しております。
一方で「概念」の場合は、内容の本質やあらましについて、表現しているのです。
「範疇」と「概念」の使い方の違い
ここでは「範疇」と「概念」の使い方の違いを説明します。
「範疇」を使うときは対象において、殆んど同じものであると判断できる際に使います。
また「概念」を使う場合は内容のあらましや、本質を表す時に使うことが多いです。
それぞれの使い方を見てみましょう。
前者の使い方
「ファッションの範疇を超えており、芸術の域に達していると思います」
「ミステリードラマの範疇に入る、ドラマです」
後者の使い方
「情報産業の概念を覆すほどの、新発明だ」
「中々概念を把握することに、苦労している様子だ」
「範疇」を使った例文
それでは「範疇」を使った例文を書いていきます。
・『君の説明では中々どのような、範疇にあるのか今一分からない』
・『スタジオミュージシャンとしてキャリアが20年の彼の演奏技術は、音楽の範疇を超えるほどに素晴らしいものだ』
・『ビジネスにするには、娯楽の範疇を出ていないことには、話にならない』
・『航空機とドローンは、同じ範疇にあるものだと思います』
・『和服の範疇と洋服の範疇を、上手く合わせたファッションセンスだ』
「概念」を使った例文
最後の項目において、「概念」を使った例文を書きます。
・『会社概念を改めることを考えていると、社長が言っていた』
・『零戦はこれまでの戦闘機の概念を、覆すほどの名機だ』
・『国語の概念から外れている解答が、見受けられるようになりました。如何に生徒達が、漢字離れしているかが分かります』
・『プレイステーション5はテレビゲームの概念を超え、映画と見間違うほどに美しい画質で、プレイができる』
・『彼の勉強の概念と、私の父親の勉強の概念は違うことに気が付きました』
まとめ
まとめとして、「範疇」の場合は対象になる物事の中に、同じものが含まれていると判断できることです。
「概念」とは対象とされる事柄においての、あらましを指すときに使うものになります。
もっと簡単にいうと、内容の本質を表すときに使うものなのです。