「精根尽きる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「精根尽きる」とは?意味と使い方

この記事では、「精根尽きる」の意味を分かりやすく説明していきます。

「精根尽きる」とは?意味

「精根尽きる」の読みは「せいこんつきる」です。

この「精根尽きる」「精神的に疲れ果て、行動する気力がなくなること」「心身共に疲れ果て、身動きが出来ない状態になること」を意味する慣用句です。


「精根尽きる」の概要

「精根尽きる」の読みを「しょうこんつきる」だと間違われている方を見受けますが、前項で記載した様に、正しくは「せいこんつきる」であり、読み間違いには注意が必要です。

「精根尽きる」の意味を、構成している言葉に分解して、もう少し掘り下げて説明したいと思います。

「精根」「精」は精力を意味し、「根」は根気を意味し、「精根」とは「精力や根気」「精神力や体力」を表現します。

また「尽きる」「次第に減少し、遂になくなることや、継続して来たことがそれ以上続けられず、途絶えること」を指す言葉です。

従って、「精根尽きる」とは「精神力や体力を使い果たし、最後までやり抜く事が出来ない状態」を意味する慣用句となったのです。

ちなみに、「精も根も尽きる」と言う言葉がありますが、これは「精根」「精」「根」もと分けて表現されただけで、その意味は「精根尽きる」と全く同じです。

また「精根」と同じ読みの熟語に、「精魂」があります。

2つの言葉の違いとしては、「精根」「気力と体力」の両方を指すのに対し、「精魂」はもっぱら精神面を表現する言葉で、「精神や魂」に言い換える事が出来るものです。

少し似た面もありますが、「精魂尽きる」と言う表現はなく、この様に記されていれば、表記間違いだと言えます。

余談ですが、「精魂」を使った慣用句としては、「精魂込める」があり、これと「精根尽きる」を対比すると、「精根」「精魂」の違いが理解しやすいと思います。


「精根尽きる」の言葉の使い方や使われ方

「精根尽きる」の言葉は、『納期に間に合わせるべく徹夜して頑張ったものの、昼前になっても完了せず、さすがの私も成根尽きました。』や、『決勝戦まで全力で戦い、ついに精根尽きて、もう何もできる状態ではありません。』や、『彼は建築デザインのコンペに寝食を忘れて取り組んできました。しかし佳作にも選ばれず、精根尽きたようで、もう2週間も仕事が手に付かない状態です。 』の様に使われます。

「精根尽きる」の類語や言い換え

「精根尽きる」の類語や言い換えとしては、「心身共に疲れ果てる」「憔悴する」「疲弊しきる」などが挙げられます。

まとめ

「精根尽きる」「精神的に疲れ果て、行動する気力がなくなること」「心身共に疲れ果て、身動きが出来ない状態になること」を意味する慣用句です。

「精根」と同じ読みの言葉に「精魂」があります。

この言葉を使った慣用句としては「精魂込めて」がありますが、「精魂尽きる」と使われる事はなく、この表記がされている場合は、「精根尽きる」の表記間違いです。

意外と多い間違いなので、注意が必要です。

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