「精神論」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「精神論」

この精神論(せいしんろん)は、体育会系の人たち間でよく使われると言っていいでしょう。

この言葉自体というより、むしろ意味となる中身の方です。

ただし、それだけで各種の問題や課題、困難が解決できるというものでもなく、あくまでその為に必要な気持ちを表す為の言葉です。

「精神論」の意味

精神論とは、精神的な考え方に一番重きを置いて語られる言葉(その内容)です。

理論的なことよりも、精神的な部分がとても強調されている為、とても現実的だとは思えないことが多いのが特徴だと言っていいでしょう。

簡単に表現すれば「気持ちがあれば何とかなる」という考え方です。

体育会系においてこれが多く使われるのは、いわゆる「根性で何とかなる」という考え方からです。

確かに、まずやる気や気持ちがないことには何もできませんが、それだけで何でもできるというものでもありません。

「精神論」の類語と解釈

精神論と同様の意味で使われる言葉として、「根性論」(こんじょうろん)が挙げられます。

ほぼ同様の意味の言葉だと考えて構いませんが、厳密には多少違って、「精神論」の中の1つがこの「根性論」となります。

しかし、精神論自体が前述のように、”根性で何とかなる”という考え方だと解釈して構わないので、特にこの2つを区別して考える必要はないでしょう。

「精神論」の英語と解釈

精神論を英語にすると、“theory of spirits”となります。

直訳すると、「精神の理論」となり、そのまま「精神論」として使われる表現です。

英語には日本語の「根性」に該当する言葉がない為、遭えて「根性論」と言いたい時にも、この“theory of spirits”で構いません。

どうしても「根性」という部分を押し出して伝えたい場合は、俗っぽくなりますが、“Kamikaze spirits”とでも表現すればいいでしょう。

この“Kamikaze”は、かつての第二次大戦中に、負けると知っていながら、命も顧みずに挑んできた日本人の根性(=無謀さ、多くは悪い意味で)を表現するスラングとして定着しています。

「精神論」の言葉の使い方

精神論の内容が語られる場面はそれなりに多いと言えますが、この精神論という言葉自体は、それを聞いた人が使うことがほとんどです。

それも、どちらかと言えば「またそのような話を」という時に使われていると考えていいかも知れません。

「精神論」を使った例文・解釈

精神論を使った例文です。

精神論という言葉自体が用いられることはそれほどありませんが、そうだと思われる話は見聞きことも多いでしょう。

「精神論」の例文1

「あの人はすぐに精神論でものを語る」

体育会系の人に多い特徴ですが、年配の人の中にもそのような人が少なくありません。

全く理論的でなく、「それで何とかできれば世話はない」と考えてしまうこともあるでしょう。

「精神論」の例文2

「精神論が大切なのも分かるが、機械はそれだけでは直らないだろう」

機械が故障をした際に、精神論だけで直せと言われても、きちんとした部品や技術がないとできる訳がありません。

「根性で直せ」などと言われても、それは無理というものです。

「精神論」の例文3

「それはあくまで精神論で、現実的なことが全く考慮されていない」

勢いや気持ちだけでものを語る人は少なくありません。

しかし、現実的な内容が伴っていないと、ただの精神論だとして、まともに相手にしてもらえないことも多いと言えるでしょう。

「精神論」の例文4

「あいつは都合が悪くなると、すぐ精神論で逃げるくせがある」

精神論は悪い意味の言葉として使われることが多いと言えますが、更にそれを悪く使って逃げようとしているという例になります。

「やる気になれば何とかなるよ」などというセリフがそれそのものです。

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