この記事では、「純喫茶」と「喫茶店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「純喫茶」とは?
アルコール類を提供しない喫茶店のことです。
明治末期ごろ、カフェーと名乗るコーヒーを中心に出す店が増え始めました。
この店では女給をおいており、夜は酒類を提供していました。
いつしか、隣に座る女給に客がチップを払うという行為が行われるようになり、現在のスナックやクラブのようになっていきます。
こうしたカフェーとは別に、酒類を扱わない喫茶店も登場してきます。
喫茶店は「カフェバー等取締要項」や「特殊飲食店取締規則」の規制対象となり、酒類を提供したりホステスによるサービスを行う業態を「特殊喫茶」、そういったサービスを伴わない業態を「純喫茶」特別するようになりました。
1970年代の中ごろまでは「純喫茶」と名乗る店がありましたが、現在はそのころに比べると少なくなっているようです。
現在ではレトロな雰囲気の名前として使用されています。
「純喫茶」の使い方
酒類を扱わず、コーヒーや茶などを提供する店を指して使用します。
レトロな雰囲気を出すときに使われることが多いです。
また、酒類を提供していない、ホステスによるサービスを行っていないということを強調したいときにも使用します。
「喫茶店」とは?
コーヒーや紅茶などの飲料、軽食などの食べものを出す飲食店のことです。
喫茶には茶を飲むことという意味があります。
茶は一般的には日本茶のことを指していますが、「喫茶店」の「茶」は日本茶のことだけではなく、コーヒー、紅茶、ジュースなどのことも指しています。
日本茶を専門に出す店は「喫茶店」よりも、茶店、茶屋、茶房などと言うことの方が多いです。
提供される軽食には、サンドイッチ、ケーキ、パスタ、パンケーキなどがあります。
洋風のものが少なくありません。
店によっては時間帯を区切ってモーニングやランチなどを提供しています。
飲み物も軽食も、提供しているものは店によって異なります。
「喫茶店」の使い方
コーヒーや紅茶などの飲料、軽食などを出す飲食店を指して使用します。
コーヒーまたは紅茶はなく、ジュースだけという店を指して使用することはあまりありません。
また、日本茶を専門に扱っている店の場合は、「喫茶店」よりも、茶屋や茶房などの呼び方がされています。
「純喫茶」と「喫茶店」の違い
どちらも同じものです。
「純喫茶」は、アルコールを提供していない、ホステスによるサービスはないという意味が含まれています。
一般的な「喫茶店」もそのようなものです。
「純喫茶」の例文
・『純喫茶でお茶をする』
・『純喫茶のマスターと仲がいい』
・『毎日純喫茶に通っている』
「喫茶店」の例文
・『お気に入りの喫茶店』
・『喫茶店でモーニングを食べる』
・『喫茶店で待ち合わせをする』
まとめ
どちらも、コーヒーや紅茶を提供する店を指しています。
ほぼ同じものです。