この記事では、「素直」と「わがまま」の違いを分かりやすく説明していきます。
「素直」とは?
人の性格を表す言葉の「素直」。
「素直」には、真っ直ぐという文字が用いられていることからわかるように、ありのままで、真っ直ぐな性格。
飾り気などもなく、態度などが穏やかでひねくれていない人を指す言葉となります。
また、人の性格以外にも形などが真っ直ぐなや技芸に癖がない様子、支障なくすんなりと進行する様子なども意味する言葉です。
「素直」を他の言葉で言い換えると、「素朴」や「真面目」、「ストレート」、「フランク」、「単刀直入」などとなり、対義語は、「素直」な性格の反対の意味を表す「意地っ張り」です。
「素直」の使い方
「素直」の場合、「素直な気持ち」や「素直な性格」、「素直な心」などといった、人の性格を意味する使い方のほか、「素直な文字」や「素直な髪の毛」など、形が真っ直ぐで癖のないといった意味で用いられる使い方もあります。
「わがまま」とは?
人の性格を表す言葉の「わがまま」。
「わがまま」には、自分の思い通りに振舞うといった意味があります。
そのほか、気ままでほしいままに行動すること、自分勝手に行動すること、といった意味もあります。
「わがまま」の場合、周りがどう思っているかなど関係ありません。
周りのことなど一切気にせず行動する行為が「わがまま」となります。
「わがまま」を別の言葉で言い換えると、「自己中心的」や「エゴイズム」、「利己主義」、「自分本意」、「一人よがり」などとなります。
「わがまま」の使い方
「わがまま」の場合、良い意味で用いられることは少なく、「わがままな子供」や「わがままな性格」、「わがまま放題」などといった使い方で、相手を非難するような使い方を行います。
「素直」と「わがまま」の違い
同じ人の性格を表す言葉でも、全く意味が異なる「素直」と「わがまま」。
どちらも、自分の本当の気持ちに真っ直ぐといった意味では同じですが、心が純粋な「素直」と周りを顧みず自分勝手な「わがまま」とでは、周囲に与える影響やイメージは大きく異なるものとなります。
「素直」の例文
・『この子には、素直な人に育ってほしい。』
・『彼女は意地っ張りな性格で、素直ではないため、いつも、喧嘩になってしまいます。』
・『彼が話していることを素直な気持ちで聞くことにしました。』
・『彼女は、素直な字を書く子ですね。きっと、性格も素直な人なのでしょう。』
「わがまま」の例文
・『なんて、わがままな子供なのだろう。』
・『スーパーで、わがままを言っている子供を時には可愛く見えることがあります。』
・『孫が我が家に遊びに来ると、わがまま放題で困ります。』
・『わがまま娘の対応に困っています。』
まとめ
以上が、「素直」と「わがまま」の違いです。
「素直な子供」は誉め言葉となりますが、「わがままな子供」は決して、誉め言葉ではなく、そのように言われたときは自分自身、また、親自身、反省すべきことに値します。