この記事では、「結果」と「成果」の違いを分かりやすく説明していきます。
「結果」とは?
何らかの結末を意味する「結果」。
自分自身が何かをした後、その後、どんな状況、状態になったのか、自分が思っていたとおりになったのか、ならなかったのか、を踏まえた最終を意味する言葉となります。
その際、最終的にどのような状況、状態になったとしても、その状況、状態を「結果」と言い、「結果は」良い意味だけではありません。
残念ながら、「結果」の場合、途中経過は関係なく、最終的なものを判断することとなり、基本的に「結果」は誰が見ても同じものとなります。
「結果」の使い方
「結果」の使い方としては、「良い結果」に対する「悪い結果」といった使い方をはじめ、「不幸な結果」、「意外な結果」、「結果オーライ」、「頑張った結果」、「実験の結果」、「結果を出す」、「結果論」、「結果重視」などがあります。
「成果」とは?
「成果」は、良い結末を迎えたときのみ使用することができる言葉となります。
自分自身が何か行ったことに、行為、行動に対し、現れたものに対し、最終的に良い結末を得ることができた場合のみ「成果」を使用することになります。
「成果」の場合、何か行ったことに対し得られたものは良いものである必要があります。
また、「成果」は、最終的に得ることができたものに対し良いものであったというだけではなく、その経過も含まれる場合があります。
そのため、誰が見ても明確なものであると一概に言い切ることはできず、見る人によって、評価する人によって、異なるものとなるのが「成果」と言えます。
「成果」の使い方
「成果」の使い方としては、「努力の成果」、「学習の成果」、「成果主義」、「成果を上げる」、「一定の成果」などがあります。
「結果」と「成果」の違い
今まで行ってきた行為、行動の結末を意味する「結果」と「成果」ですが、その内容は異なったものとなります。
「結果」の場合、必ずしも結末が良いものとは限らず、悪いものになってしまうこともあり、その点に注意が必要です。
それに比べ、「成果」の場合は必ず良い結末を指し、悪い結末には、「成果」を用いることはありません。
「結果」の例文
・『今回のテストは、努力した結果を見事に発揮することができて嬉しいです。』
・『早く試合の結果を知りたいと思いインターネットで検索した。』
・『まったく努力しなかった自分にとって、今回の結果は当然の結果だと思っています。』
・『調査の結果、ある事実が判明しました。』
「成果」の例文
・『営業の成果を上げるために人一倍努力してきました。』
・『やっと、今まで努力してきた成果を実らせることができました。』
・『今回の成果を出すまで本当に大変でした。』
・『特訓の成果を出すことができて嬉しいです。』
まとめ
以上が「結果」と「成果」の違いです。
今まで行ってきたことに対した結末を意味する両者ですが、少し違いがありその点に注意が必要です。
「結果」は、必ずしも良いものとは限らない点に注意し「結果」と「成果」を使い分けることが大切です。