「結構」と「なかなか」の違いとは?分かりやすく解釈

「結構」と「なかなか」の違い意味と使い方

普段何気なく使っている、「結構」「なかなか」、このふたつの単語は、どちらもなにかの度合いや頻度を表す言葉として使用しています。

このふたつの単語は、明確な使い分けがわからないままなんとなく使っているという方も多いのではないでしょうか?

ですが、本来はしっかりと違う意味の言葉なのです。

この記事では、「結構」「なかなか」の違いを分かりやすく説明していきます。

「結構」とは?

「結構」とは、すぐれていて欠点が無い、それで満足であるという意味があります。

また、それ以上を必要としていないという意味でも使われます。

予想していた以上であるというときにも使われます。


「なかなか」とは?

「なかなか」とは、物事の程度が、想定していたものや通常の場合を上回っているというときに使われます。

また、簡単には見つからない、簡単には思い通りにならないといった意味でも使われることがあります。


「結構」と「なかなか」の違い

「結構」「なかなか」も、自分自身が思っていた以上に物事の程度が高い、というときに使われる言葉であるという点は共通しています。

では何が違うのか、というと、以下の文を比べるとわかりやすいかと思います。

・こんなに優しい人は結構いない。

・こんなに優しい人はなかなかいない。

この場合は、「結構」を使うと違和感のある文になってしまいますが、「なかなか」のほうには違和感は無いです。

これは、「なかなか」には簡単には見つからないという意味があるため、意味が通るということです。

・いいえ、コーヒーは結構です。

・いいえ、コーヒーはなかなかです。

この文ですと、いかがでしょうか。

この場合は、「結構」は違和感なく意味が通りますが、「なかなか」のほうは違和感がありますね。

これは、「結構」には、これ以上を必要としていないという意味があるからです。

このふたつの言葉は、共通している点もあり同じ使い方で意味が通ることもありますが、それぞれ違う意味も持っている言葉ということです。

使い分けることが重要です。

「結構」の例文を紹介

・『彼女は、あのときあなたとの喧嘩で言ってしまった言葉を、今でも結構気にしています。』

・『みんな口に出さないだけで、学生時代に遊んでばかりいた人は結構たくさんいますよ。』

「なかなか」の例文を紹介

・『なかなか会えない日々が続いているが、僕は彼女のことをとても大事に思っている。』

・『彼は一見おとなしく見えるが、彼ほど目上の人に意見できる人はなかなかいないと社内で評判である。』

「結構」と「なかなか」の違いまとめ

いかがでしょうか?
「結構」「なかなか」は共通点はありますが、違う意味も持っている言葉でした。

「結構」のみ使うことが出来る、これ以上は必要としていないという意味。

「なかなか」のみ通じる簡単ではないといった意味。

こういった意味の違いによって、このふたつの言葉は場面によっての使い分けが重要となるということでした。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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