この記事では、「絵空事」と「夢物語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絵空事」とは?
大げさで現実にはあり得ないことを意味する「絵空事」。
なにかにおいて、非常に誇張した表現となります。
大げさ、非現実的、であり得ないことで、誇張するだけではなく、実際のことに嘘を付け加える場合もあります。
このような意味から「絵空事」と同じような意味を持つ言葉は、「雲をつかむような話」や「説得力のない話」、「夢の浮橋」、「夢物語」などとなります。
「絵空事」の使い方
「絵空事」の場合、あまり、良い意味で用いられることは少なく、「絵空事に過ぎない」や「絵空事でしかない」、「絵空事ばかり」、「絵空事を並べる」などとなります。
「夢物語」とは?
「夢物語」には、実際に見た夢の話をすることといった意味のほか、夢のような出来事、現実ではない出来事、といった意味があります。
「夢物語」は、現実味のない話という意味で、そんなにうまく進むわけがないと現実味のない話をする人に対し、軽蔑するような意味で用いられることが多くなります。
このような意味から「夢物語」と同じような意味を持つ言葉には、「幻想」や「絵に描いた餅」、「理想論」、「ファンタジー」、「フィクション」などとなります。
「夢物語」の使い方
現実味のない話で、「夢物語」を言う人に対し軽蔑した、馬鹿にした、使い方が多くなる「夢物語」の使い方は、「夢物語ばかり」や「夢物語にすぎない」、「夢物語のような」などとなります。
「絵空事」と「夢物語」の違い
「絵空事」も「夢物語」も同じ意味として用いることが可能で、大きな違いはありません。
「絵空事」においても、「夢物語」においても、そのようなことを言う人に対し、否定的で馬鹿にするような意味合いで用いる言葉となります。
「絵空事」の例文
・『親の私から言えば息子が言っていることは、絵空事に過ぎない。』
・『「大金持ちになる」や「宝くじで1億円当てる」などといった絵空事ばかり言っている友達はクラスメイトから信用されなくなりました。』
・『当初、絵空事のような計画だと馬鹿にされていましたが、ついに、その計画を実行する時が訪れました。』
・『単に絵空事を並べているように思える彼の発言も、真剣に聞いてみると、そうでもないことがわかってきました。』
「夢物語」の例文
・『もう、息子も大学を卒業するのだから夢物語ばかり言わず現実を見てほしい。』
・『家族は、僕が言うことを夢物語だと馬鹿にするが、僕自身、夢物語だとは全く思っていません。』
・『結局、私の夢は夢物語に終わってしまいました。』
・『私の夢が夢物語で終わらないよう、できる限りの努力を行うつもりです。』
まとめ
「絵空事」も「夢物語」も意味は基本的に同じです。
使用する際のニュアンスの違いもないため、どちらを選択しても問題のない、そんな言葉となります。