この記事では、「総合病院」と「病院」の違いを分かりやすく説明していきます。
「総合病院」とは?
内科と外科の他にも複数の診療科を持ち、医師または歯科医師が診察・診療を行う、病床数100以上の施設です。
この施設には主要な診療科が入っています。
たとえば、内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科などです。
内科といっても、消化器科、呼吸器科、循環器科などさまざまあり、内科のどのような科を持っているかは、その施設によって異なります。
外科の場合も同様で、整形外科、皮膚科、泌尿器科などがあり、その施設によって持っている科が異なります。
また、この施設には集中治療室や検査室が備わっています。
「総合病院」の使い方
内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科を持ち、患者の診察や診療を行い、治療室や検査室を持ち、病床数が100以上の施設を指して使用します。
病床数が100以上だけれど内科しかないといった、診療科目数が少ないものはいいません。
また、診療科目を複数持っていても、病床数が100以下の場合もこの名では呼びません。
「病院」とは?
疾病を抱えたものを入れ、医師またや歯科医師が診察・診療を行う施設のことです。
日本の医療法では、病床数20以上のものをいいます。
この施設が持っている科は、施設によって異なります。
診療科が一つということはほとんどなく、複数持っていることが一般的です。
この施設に該当するものには、医療法人、社団法人、都道府県立病院、市区町村立病院、地域医療支援病院などがあります。
管理者は「病院」によって異なり、法人の場合は理事長が責任を負い、個人の「病院」の場合は医院長です。
入院施設を持っているため、入院患者の栄養管理を担う栄養科が設置されています。
ここでは、日々の食事を担当し、栄養指導を行っています。
「病院」の使い方
患者を収容し、医師や歯科医師が診察・診療を行う、病床数20以上の施設を指して使用します。
患者を収容できない、入院ベッドがあっても20以下であるといった場合には、この言葉は使用しません。
「総合病院」と「病院」の違い
どちらの言葉が指すものも、患者を収容し、医師または歯科医師が診察・診療を行う施設ですが、規模が違います。
前者は主要な診療科を持っており、病床数が100以上のものをいいます。
後者が病床数が20以上のものです。
「総合病院」の例文
・『総合病院を受診する』
・『総合病院で2時間も診察待ちをした』
・『総合病院を紹介された』
・『総合病院に入院する友人のお見舞いをする』
「病院」の例文
・『病院に行った方がいいかもしれない』
・『病院は苦手だ』
・『病院で検査をする』
・『病院に電話をかける』
まとめ
患者を収容する、医師または歯科医師が診察・診療をするという点では同じですが、持っている診療科と病床数に違いがあります。
より大きいのは「総合病院」の方です。