「習熟」
習熟という表現は「しゅうじゅく」と読みます。
そのことに十分に慣れており、上手になること、熟達すること、を指しています。
例えば車の免許を取りに行くと、最初は若葉マークで運転しますよね。
若葉マークの家はそもそも運転に慣れておらず、あまり上手に運転できないこともあるでしょう。
しかし若葉マークが外れる頃には上手に運転できるようになっているのではないでしょうか。
それを習熟したと表現することができます。
「習熟」の意味
習熟というのは習い覚えてよく通じていることを指しています。
例えば、新入社員で仕事を始めたときには全然仕事に慣れておらず、失敗することもあったかもしれません。
しかし仕事に慣れると徐々にスマートに仕事をすることができるようになり、部下に教えられるようになります。
この場合は仕事を習熟したといえます。
「習熟」の言葉の使い方
学校などではレベル別に分けられたクラスのことを習熟度別などということがあります。
技術を磨く、練磨する、磨きをかける、などという類義語もありますし、新しい知識や技術を獲得するという意味で手に職をつける、習得する、などといった類義語を使う場合もあります。
「習熟」を使った例文・短文(解釈)
実際に習熟という言葉を使うと一体どのような文ができあがるのでしょうか。
ここでは習熟という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
「習熟」の例文1
「英語のクラスは習熟度別に分けられているから、自分のレベルに応じた勉強ができるよ」
中学や高校では習熟度別に分けられている授業があります。
英語や数学など、基礎からやっていかなければいけない科目はレベル別に分けられていることがあり、これを習熟度別と呼ぶのです。
確かに自分は全然ついていけていない状態なのにも関わらず、ハイレベルな授業に参加したらますますわからなくなってしまいますよね。
しかし、自分のレベルに応じた授業を受けることができれば、恥ずかしいと思わずに勉強することができますし、何でも質問することができます。
そのため近年では習熟度別クラスが重視されつつあります。
「習熟」の例文2
「彼が新入社員の時は失敗ばかりだったけれど、しっかり仕事を習熟してくれたおかげで、今は安心して仕事を任せられるようになった」
4月、新入社員が会社に入ってくると上司たちは仕事を教えなければいけません。
新入社員の中には社会人としてのマナーがなっていなかったり、言ったことを全然実現できなかったりと、様々な問題を抱える人も少なくありません。
しかし毎日のように仕事を繰り返し、社会人として成熟していくのです。
仕事をしっかりと覚え、翌年には新しく入ってくる部下に対して仕事を教えられるようになっていたら、それはまさに習熟したと言えるでしょう。
「習熟」の例文3
「彼は剣道は未経験で最初は何をしているのかわからないことだったけれど、最近はしっかり習熟してレベルを高めているよ」
人間、誰にでも初めてがあります。
最初にやり始めた時は全然うまくいかない、教えられでもそれを実行できない、ということがあるかもしれません。
未経験のままで何かを始めたら、なおさらある一定のレベルに達するまでに時間がかかっても仕方がありません。
しかし、それでも一生懸命練習し、徐々にレベルを上げることができれば、それは習熟したということができます。
未経験であっても努力をしていけば習熟することができるのです。
「習熟」の例文4
「彼女は本当に家事ができなかったけれど、最近は習熟して一人前の専業主婦になったよ」
結婚前は料理も洗濯も掃除もしたことがないという女性は少なからず存在するものです。
結婚してから一生懸命料理をし、一生懸命洗濯機を回し、隅々まで掃除をするという苦労をする人もいるものです。
最初はフライパンを焦がすほど料理が全然できなかったけれど、だんだんレパートリーを増やし、今ではすっかり料理が得意になった、という女性もいるのではないでしょうか。
そのような女性もまさに習熟したと言えるのです。