この記事では、「育児」と「子育て」の違いを分かりやすく説明していきます。
「育児」とは?
「育児」を行う期間は決められています。
言い換えれば、その期間のみ「育児」という言葉を使用することができるのです。
その期間は、乳幼児とされており、対象年齢は小学校入学までとなります。
このようなことから、「育児」という言葉を用いる際、我が子の年齢を気にする必要があり、小学校入学までの我が子に対し「育児」という言葉を使用します。
ただし、一般的な使い方としては、「育児」を用いる場合、子供に対する具体的な行動を意味する場合が多くなります。
例えば、母乳を与える、おむつを替える、沐浴させる、などといった子供に対する行為に対し「育児」を用いる人が多くなります。
「育児」の使い方
「育児休暇」や「育児休業」、「育児中」、「育児時間」、「育児家具」、「育児器具」、「育児法」、「出産育児一時金」、「育児相談」、「育児室」など、「育児」を用いた言葉はたくさんあります。
これらすべて、「育児」に関わる言葉となり、「育児期間中」お世話になるものばかりとなります。
「子育て」とは?
「子育て」の場合、「育児」とは異なり、対象年齢などはありません。
子を育てるという意味を持つ「子育て」。
なかには、「子育て」に終わりはない。
という人もいるほど、長期間、続くものとなります。
「子育て」の「子」というものには対象年齢はなく、そのため、「子育て」にも対象年齢はないと言えます。
一般的には、我が子が生まれ一人前になるまで「子育て」は続くと言え、その終わりは、高校卒業後、自立したとき。
大学卒業後、自立したとき。
また、成人になったとき、結婚したときなど、親自身がこれで「子育て終了」と思うまで生まれてからずっと続く事となります。
「子育て」の使い方
「子育て奮闘記」や「子育て情報」、「子育て世代」、「子育て中」、「子育て支援」、「子育てゲーム」、「子育て支援事業」、「子育て方法」など、「子育て」に関係する言葉は数多くあります。
どれも、「子育て」に関する言葉ばかりと言えます。
「育児」と「子育て」の違い
対象年齢があるのか、ないのか、によって使い分けが必要な「育児」と「子育て」。
「育児」の場合、対象年齢が明確で、小学校入学までの子供に対し使用するものとなります。
これは、どの家庭でも同じ期間となる一方、「子育て」の場合、生まれたときから始めることは、どの家庭でも同じですが、「子育て」の場合、終わりは各家庭で異なります。
早ければ、高校卒業後に「子育て」を完了と考える家庭もあれば、ずっと、子供は子供といった考えで、大人になっても「子育て」が続いていると考える家庭もあります。
「育児」の例文
・『育児書通りにいかないのが、育児なのではないでしょうか。』
・『夫にも育児休暇を取ってもらうことができ、本当に助かりました。』
・『育児休暇が終わる前になんとか、保育園を見つけなければいけません。』
・『子供のことで心配なことがあり、育児相談を利用しました。』
「子育て」の例文
・『もっと、国は子育て世代に優しくしてほしいものです。』
・『子育て世代は、お金がかかって仕方がありません。』
・『地域の子育て支援センターを活用することでストレスを解消することができました。』
・『子育ての大変さを夫にも理解してほしいものです。』
まとめ
対象年齢のあり、なし、で使い分けが必要な「育児」と「子育て」。
また、「子育て」の場合、抽象的なものを指すことも多く、長い期間、そして、様々な行為に対し用いられる言葉となります。