この記事では、「自己催眠」と「瞑想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自己催眠」とは?
 自分自身で自分に催眠をかけることです。
 自己には、自分、自身という意味があります。
 催眠とは、暗示によって睡眠に似た状態にすることです。
「自己催眠」でいう催眠とは、夜の眠りのような睡眠をとることではなく、無意識のうちに強制にはよらない方法で、ある方向に感情や考えが変化することをいいます。
 たとえば、苦手なピーマンを食べられるようになりたいと考えていたとします。
 細かく刻む、他のものに混ぜるなどしても食べることができませんでした。
 そこで、自分が自分に対して、「ピーマンはおいしいものだ、私はピーマンが大好きだ、ピーマンを食べることができる」と暗示をかけたとします。
 そして、ピーマンは本当においしいものだ、食べることができるのだと思えるようになり、実際に食べることができたとします。
 これが「自己催眠」です。
「自己催眠」の使い方
 自分自身で暗示をかけることを指して使用する言葉です。
 他人がある人に行う場合は、この言葉は使用しません。
「瞑想」とは?
 心を鎮めること、無心になることです。
 多くの場合は、座って目を閉じた状態で心を鎮めるようにしますが、座っていない場合や目を閉じていない場合も「瞑想」といいます。
 やり方を簡単に説明します。
 まず、楽な姿勢で座ります。
 椅子に座っても、床に座ってもかまいません。
 目は軽く閉じます。
 そして、心を無にします。
 心を無にしようと思っても「今日の夕飯は何だろう」「テレビの録画をしなくちゃ」「あれをやらなければならなかった」など、さまざまなことが心に浮かんでくることが珍しくありません。
 そういったことが出てきた場合は、浮かんできた事柄をそのまま流します。
 呼吸に集中をすると、別の事柄が心に浮かんできにくくなります。
 大きく吐いて・吸って1回と数え、また多いく吐いて・吸って2回と数えます。
 その他のやり方もあります。
 食べるときには食べることに集中する、歩くときには歩くことに集中するなども「瞑想」になります。
 心を無にすることで、リラックス感がうまれることが期待できます。
「瞑想」の使い方
 心を何かに集中させたり、心を無にしたりすることを指して使用します。
「自己催眠」と「瞑想」の違い
「自己催眠」とは、自分で暗示をかけることです。
「瞑想」は、心を無にすることです。
 暗示をかけているわけではありません。
「自己催眠」の例文
 ・『自己催眠に挑戦する』
 ・『安易に自己催眠を行わないでください』
 ・『自己催眠をやろうとしたけど難しかった』
 ・『自己催眠に関する本を読む』
「瞑想」の例文
 ・『1日10分の瞑想をする』
 ・『はじめて瞑想をする』
 ・『瞑想に挑戦』
 ・『部屋で一人で瞑想をする』
まとめ
 2つの言葉が指すものは、心に働きかけるようなものですが、一方は強制によらない方法で考えや感情を変えること、もう一方は心を無にすることを指しています。


