この記事では、「自由」と「自分勝手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自由」とは?
「自由」には4つの意味があります。
1つめは、自分の思う通りに動作・行動ができることです。
奴隷は立場が上のものに縛られています。
農作業をしろといわれたら、農作業をしなければなりません。
やりたくなくてもやらなければならず、休みたくても休むことができません。
これは、自分の思う通りに行動できていない状態です。
奴隷という立場から解放されれば、誰かの言うことを聞いて行動しなければならない、ということがなくなります。
自分の思う通りに動作・行動ができるのです。
この状態を「自由」といいます。
ドローンの操作に慣れている人なら、自分の思うとおりにドローンを動かすことができます。
これはドローンを「自由」に操作するといいます。
2つめは、他人のことは気にせず、自分のやりたいようにやることです。
学校行事で社会科見学をするときには、生徒たちがまとまって行動することが求められます。
そうであるにも関わらず、自分が向こうを見たいからと、他の生徒たちとは別の行動をするのは「自由」な行動といえます。
他の他の生徒のことは気にせず、自分の思う通りに行動しています。
3つめの意味は、哲学で他からの強制や拘束などを受けないことです。
4つめは法律の範囲内で認められている束縛や制限を受けない行為です。
「自由」の使い方
自分の思う通りに行動できるという意味と、他を考えないで自分の思う通りに行動するという意味で使用されています。
前者は他人のことも考えた行動ですが、後者は他人のことを考えていない行動です。
「自分勝手」とは?
他人のことは考えず、自分の都合や利益だけを考えること、またそのさまです。
順番待ちの長い列があったとします。
その列にある人が割り込んできました。
自分の順番が早く来てほしいために、列に入ってきたのです。
この行動は自分の都合しか考えておらず、列に並んでいる他の人のことを考えていません。
このさまが「自分勝手」です。
「自分勝手」の使い方
他人のことを考えず、自分の事情や利益などだけを考えることを指して使用する言葉です。
「自由」と「自分勝手」の違い
「自由」は自分の思う通りに行動することで、他人のことを考えながら自分の思う通りに行動する意味と、他人のことを考えずに行動する意味とがあります。
「自分勝手」は自分の都合だけを考えることです。
考えについてと、そのさまを意味しています。
「自由」の例文
・『飲み物は自由にお取りください』
・『自由に出入りする』
・『音楽にあわせて自由に体を動かす』
・『自由に使ってください』
「自分勝手」の例文
・『自分勝手だと思う』
・『彼の自分勝手なところを受け入れられない』
・『いつも自分勝手』
・『自分勝手であったことを反省する』
まとめ
「自分の思う通りに」という意味合いが似ている2つの言葉ですが、他人のことを考えているのか、考えていないのかという点に違いがあります。