この記事では、できないことを伝える敬語表現の「致しかねますのでご了承ください」の意味を分かりやすく説明していきます。
「致しかねますのでご了承ください」とは?意味
「致しかねますので」はできないので、対応しないのでなどの意味合いがあり、「ご了承ください」は事前に理解しておいてくださいという意味合いになっており、つなげるとできないけど理解しておいてくださいとなり、選択肢などはなく従って欲しいという意味合いもあります。
「ご了承ください」敬語表現の役割もありますが念押しとしての意味合いも含まれていると言えるでしょう。
「致しかねますのでご了承ください」の概要
敬語表現を使うことが求められる店内でのルールなどを示す際に使われる言葉で、「表示価格以上の値引きは致しかねますのでご了承ください」など丁寧な表現としながらできないことを伝えるのに便利な言葉です。
性質的に店員からのサービスなどをできない際に使うことが多くなります。
接客において「できません」などの否定の言葉を使わないという慣例からの言葉と言えます。
「ご了承くださいませ」という使い方ではよりへりくだった使い方になりますが、バランスの感覚からか「ご了承ください」にとどめているケースが多くなっています。
一方的と取られる部分のある言葉でもあるため、ビジネスの場において目上の人に使うべきではないとの見方があり、「ご了承願います」「ご容赦ください」という言葉で代用できますが、シチュエーション的な厳しさがある中で使わざるを得ない言葉とも言えます。
「致しかねますのでご了承ください」の言葉の使い方や使われ方
「レシートのない場合の返品は致しかねますのでご了承ください」「コロナウィルス感染予防のためかごへの積み込みサービスは致しかねますのでご了承ください」「他店のポイントカードの使用は致しかねますのでご了承ください」など基本的に店におけるサービスに於いて使われるシチュエーションが想像しやすいでしょう。
店内の言葉遣いであっても「エスカレーターで遊んではいけません」など安全に関わり子供に伝えたい時はもう少しストレートな言葉になります。
「致しかねますのでご了承ください」の類語や言いかえ
比較的意図と用途が近い「出来ませんがご容赦ください」「致しかねますのでご容赦ください」意図は同じですが敬語表現ではない「出来ないけど理解してほしい」さらに短くした「出来ない」も言い換えの範囲になりえますが、元の「致しかねますのでご了承ください」がかなり限定されたシチュエーションでの言葉なので「ご了承ください」を「ご容赦ください」にするあたりが現実的な言い換えと言えるでしょう。
まとめ
致しかねますのでご了承くださいという言葉は独特の敬語表現による意味の取りづらさがある言葉で、店内での注意書きや会員規約などで使われるケースが多く見られます。
なおこの言葉には了承しないという選択肢はありません。