ニュースを読んでいると、聞きなれない言葉が出てくることもあります。
この記事では、「舎人」の意味を分かりやすく説明していきます。
宮内庁にまつわる言葉を、正しく学んでいきましょう。
「舎人」とは?意味
舎人(とねり)とは、皇族など身分の高い人にお仕えする人のこと。
身の回りのお世話をおこなう、官人をあらわします。
「舎人」の別の読み方には「しゃじん」もあります。
「しゃじん」には、お手伝いさんという意味があります。
そのため「舎人」もお手伝いさんに近い職務内容をおこないます。
掃除や洗濯など皇族の家事を手伝ったり、買い物をおこなったり、場合によっては車を運転して送り迎えをおこなうこともあります。
あるときは家事代行、あるときは警備と、バラエティに富んだ仕事をおこなっているのが「舎人」です。
「舎人」の概要
「舎人」は日本に古くからある、役職のひとつ。
過去にさかのぼると、6世紀の後半には「舎人」という名代があったことが知られています。
現在の皇室には「舎人」の代わりに「宮内庁侍従職・内舎人(うどねり)」が置かれています。
内舎人というのは宮内庁のスタッフで、主な仕事は、皇族のサポートをおこなう仕事です。
内舎人は天皇ご一家のお手伝いをすることもあれば、内親王など天皇家以外のサポートをおこなうこともあります。
小室圭さんと眞子さんの結婚によって、注目された役職のひとつです。
「舎人」の言葉の使い方や使われ方
「舎人」は次のような使い方をします。
・舎人は大和政権時代からつづく、歴史ロマンあふれる官職だ。
・宮内庁の幹部と内舎人たちが集まって、今後の相談をおこなった。
・日暮里舎人ライナーに乗ったら、遠くに雄大な富士山がみえた。
「舎人」は大和王権の時代から、王朝を支えてきた重要な名代です。
現在では宮内庁のポストのひとつになっていて「内舎人」という言い方をしています。
また「舎人」には「高貴な」という意味もあり「日暮里舎人ライナー」の由来にもなっています。
日暮里舎人ライナーは荒川区と足立区をむすぶ、自動運転の電車です。
晴れると遠くに富士山もたのしめる、人気の路線です。
「舎人」の類語や言いかえ
「舎人」は次のような言葉に言いかえできます。
・内舎人
・宮内庁のスタッフ
・文官
・雑役
「内舎人」は宮内庁の職員のひとりで、おもに天皇家や内親王のお世話をおこなっています。
警備や買い物、掃除などあらゆる面でのサポートをおこなう人です。
詳細な人数や仕事内容は公表されていませんが、複数の人で手分けして公務をおこなっているようです。
ちなみに「内舎人」のように宮内庁の職員として働くためには「国家公務員の一般職試験」を受けて、資格を取得しておく必要があります。
そのあと人事院がおこなう選抜テストや面接を受けて、合格した人のみ採用される流れになっています。
まとめ
「舎人」の意味や使い方をおさらいしました。
「舎人」は大和王権時代から続いている、由緒正しき官職のひとつ。
仕事内容は天皇や内親王の、サポートをおこなうことです。
現在では「内舎人」と名前を変えて、皇族の方たちを水面下で支えています。