小さなお子さんに薬を飲ませたいとき、知っておきたいことわざがあります。
この記事では、「良薬は口に苦し」の意味を分かりやすく説明していきます。
昔ながらのことわざを知って、豊かな人生を送るヒントを見つけていきましょう。
「良薬は口に苦し」とは?意味
「良薬は口に苦し」とは、良い薬ほど苦い味がすること。
転じて「耳障りなアドバイスも、本当はとても自分の為になること」を伝えることわざです。
会社や学校、家庭で生活していると、あまり聞きたくはない意見が耳にはいってくることもあります。
褒め言葉ならうれしく受けとめられるけれども、厳しい意見だと、自分を否定されているように感じて素直に受け止めきれないこともあります。
「良薬は口に苦し」というのは、そんな時の「心の薬」になることわざです。
他人からの指摘には、もちろん的外れな意見も含まれています。
けれども中には真実を突いている、絶妙な言葉もあります。
そして今後のことを案じているからこそ、おしえてくれる「贈り物」もあります。
嫌だなと思うことこそ、フタをせずにきちんと向かい合ってみること。
「良薬は口に苦し」とは、一時的には苦しくても、結局は自分の為になることの例えです。
「良薬は口に苦し」の概要
「良薬は口に苦し」というのは江戸時代から伝わる、昔のことわざです。
江戸時代の薬は自然の葉っぱや実をすりつぶして作っていたので、思わず顔をしかめてしまうくらいとても苦いものでした。
そのため怖がる患者さんを安心させようと「良薬は口に苦し」ということわざが生まれたのです。
今でも小さなお子さんに苦い薬を飲ませるとき、介護の現場でお年寄りに薬を飲んでもらうとき「良薬は口に苦し」ということわざが用いられることもあります。
苦い薬やアドバイスが「自分の体にとって良いもの」だと思うと、自然と気持ちが明るくなっていきます。
「良薬は口に苦し」の言葉の使い方や使われ方
「良薬は口に苦し」はこのように用います。
・「良薬は口に苦しと言いますよ。朝晩しっかり、お薬を飲んでくださいね」
・課長の言葉はきついけど、身に染みる。まさに良薬は口に苦しだ。
・「良薬は口に苦しだよ。我慢して飲もうね」
「良薬は口に苦し」はまずい薬をがんばって飲むシーン、そして辛いけれども身のある言葉を聞いたときに用います。
「良薬は口に苦し」の類語や言いかえ
「良薬は口に苦し」の類語には、このような意味があります。
・忠言、耳に逆らう
・下手の考え、休むに似たり
「忠言、耳に逆らう」というのは、他人の忠告は素直に受け入れられないものだということ。
「下手の考え、休むに似たり」は、1人で考えてばかりいても先に進まないということです。
人に頼ることの大切さを、教えてくれる言葉です。
まとめ
「良薬は口に苦し」の意味と使い方をおさらいしました。
「良薬は口に苦し」とは良質な薬ほど、苦いと感じられること。
また耳障りなアドバイスこそ、自分の為になることです。
上司や両親の忠告は嫌なものですが、ときには大人になり、素直に受け入れてみることも大切です。