「花より団子」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「花より団子」

花より団子というのは「はなよりだんご」と読み、風流よりも実益、見た目よりも中身を重んじる事の例えを表しています。

あるいは風流を理解しない人を批判するときに使うこともできる言葉です。

花見をする時、誰もが桜を見上げるものですが、その一方でお花見そのものに関心がいってしまい、お酒を飲んで食事を食べたりして、お花を見上げることがないという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。

そのような状態をまさに花より団子というのです。

批判的な意味を持つ日ことも多いため、使い方には注意が必要です。

「花より団子」の意味

簡単に言えば、花より団子というのは眺めるだけのものよりも食べられるものの方が良い、という意味を指しています。

お花見をしに桜を見に行ったにもかかわらず、実際には用意された食べ物やお酒に夢中になってしまう状態を指しています。

そのような人に対して「やっぱり花より団子だね」という言い方をするのです。

「花より団子」の言葉の使い方

花より団子という言葉は相手を褒めるような意味は持ち合わせていません。

どちらかというとネガティブな意味合いを持ち合わせているため、年上の人や目上の人に対しては使わない方が良いでしょう。

というのは、花より団子という表現は風流がわからない人を批判する表現でもあるからです。

この言葉を使うときには注意が必要です。

「花より団子」を使った例文・短文(解釈)

それならば、どのような文脈で花より団子という表現を使うことができるのでしょうか。

ここでは、花より団子という言葉を使った例文をいくつか紹介します。

「花より団子」の例文1

「今年のお花見もやっぱり花より団子だったね」

桜が満開になる時期は誰もがワクワクするものです。

新入社員等を迎える時期でもあり、多くの会社ではお花見などを計画するのではないでしょうか。

特に桜が満開になる時期は盛り上がり、みんなで集まって食事をしたりするものです。

しかしその一方で、どうしてもお花を見ることなく食事をしたりお酒を飲んだりしてしまい、結局ただ単に桜の下で飲み会をしただけという結果になってしまうという事は珍しくありません。

そのような時、「今年も花より団子だったね」ということができます。

「花より団子」の例文2

「新しい喫茶店ができたから行ってみたんだけど、ケーキに夢中になってしまってどんな雰囲気だったか覚えていないんだ、まさに花より団子だった」

話題の喫茶店などがあると、ぜひ行ってみたいと思いますよね。

新しい喫茶店ができればぜひ足を運んでみたいと感じる人も多いのではないでしょうか。

しかしその一方で、いざ喫茶店に行ってみたらケーキ屋その他のデザートが気になってしまい、雰囲気を楽しむどころではなかったという経験を持つ人もいるでしょう。

風流を楽しむよりも食べ物を楽しんでしまったという状態を花より団子といいます。

「花より団子」の例文3

「友達と映画に行ったら、近くにいた男子高生が気になって仕方がなかった、まるで花より団子だ」

花より団子という表現は本来見るべきものよりも他のものに目が奪われてしまう状態を指すこともあります。

せっかく映画を見に行ったにもかかわらず、近くにいた男子高生が気になってしまい、そちらに夢中になってしまって全然映画に集中できなかった、などという時も花より団子ということができます。

「花より団子」の例文4

「部長は花より団子の人だからつまらないよ」

花より団子という表現は、風流が全然わからない人を批判的に使うことができる表現でもあります。

音楽を聞いてもどのような音楽かわからない、絵画を見てもどのような会社なのかわからない、そのような美術を楽しむこともできない、という人を指して花より団子、ということもあるのです。

この場合は批判的な表現になりますので、本人には言わない方が良いでしょう。

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