「苦渋の選択」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「苦渋の選択」について

この「苦渋の選択」をしないといけないという場面は、人生において多々出てくるものです。

この言葉は知らなくても、知らずのうちにそれを行っていることも多いでしょう。

「苦渋の選択」の意味とは

「苦渋の選択」は、「くじゅうのせんたく」と読む言葉です。

「苦渋」は、「悩み苦しむこと」という意味で使う言葉で、それほどの思いで何かを選ばないといけないという場面に対して使う言葉です。

「苦渋の選択を求められた」などという使い方になり、多くの場合で、何故そのようなことになったのかがその前に語られて使われます。

例えば、「〜の為に苦渋の選択になった」のような形です。

「苦渋の選択」の言葉の使い方

苦渋の選択は、そのようなことになってしまったという時に使う言葉です。

また、誰かが何かを選ぶ際に、「あれは苦渋の選択の結果」だろうなどという使い方もできます。

このような選択をしなくてはいけない場面もそうはないと思われるかも知れませんが、後から考えるとそれだったということも結構少なくないものです。

「苦渋の選択」を使った例文

苦渋の選択を使った例文です。

どれの例も、選ぶのがそれだけ大変だということが分かるでしょう。

「苦渋の選択」の例文1

「どちらのゲームを購入するか苦渋の選択だったが、スポーツゲームの方にした」

そこまでお金がないなどの理由から、どちらか片方しか購入できない為、とても悩んだ末にスポーツゲームの方を選んだと使っています。

本来の意味からすると、このようなことくらいで使う表現ではありませんが、実際には全く構わずに使っていいでしょう。

「苦渋」という意味に、それほど深く捉われる必要はありません。

「苦渋の選択」の例文2

「駅から近い高いアパートか、20分は歩く安いアパートにするか、苦渋の選択を迫られている」

住む所は、毎日のように利用する駅があれば、それに近いに越したことはないでしょう。

しかし、駅前の物件はその利便性から、総じて高額なことが多いので、少し離れた安い物件にするかという選択になっていると言っています。

こればかりは、その人の経済状況に多く左右されるので、一概にどちらとは言えないでしょう。

「苦渋の選択」の例文3

「転職をした彼が、苦渋の選択だったと言っていた」

そのまま今の会社に居るべきか、転職をするかという決断は、苦渋の選択になるのが普通だとも言えるでしょう。

その選択の末に転職をしたと使っている例ですが、人生において、このような選択の場面は結構あるものです。

それらを表現する為の言葉として、この「苦渋の選択」はちょうど合う言葉だと言っていいでしょう。

「苦渋の選択」の英語と解釈

苦渋の選択を英語で表現すると、“an agonizing choice”となります。

“agonizin”「苦渋」という意味になり、“choice”「選択」を表す言葉です。

よって、この表現で、そのまま「苦渋の選択」という言葉になります。

“choice”は、本来は「2つのうちのどちらかを選ぶ」という意味ですが、最近では“select”と同じく、複数の中から選択する場合にも使います。

よって、この表現は“an agonizing select”としても構いませんが、あまりそのような使い方を見掛けることはなく、通常は“an agonizing choice”の方で使われます。

「苦渋の選択」の類語や類義表現

苦渋の選択と似た意味で使われる言葉や表現です。

どれも聞いたことがあるかも知れません。

「究極の選択」(きゅうきょくのせんたく)

「苦渋の選択」を若者風にアレンジした言葉だと考えてください。

実際にこのような言葉はなく、いわゆる造語という扱いですが、分かりやすい表現の為、元の言葉の意味を超えて使われる場合も少なくありません。

例として、「生まれ変わったら猿になるかゴリラになるか」といったような、空想での「苦渋の選択」が求められるような使われ方をすることがあります。

「厳しい選択」(きびしいせんたく)

「苦渋の選択」と意味は同じですが、表現的にこちらの方が使いやすいという場合に用いられることが多い言葉です。

この他に、「苦悩の選択」(くのうのせんたく)という言葉もあり、こちらでも意味は同じです。

これらの中から、文脈に合いそうなものを選んで使ってください。

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