「虫がいい」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「虫がいい」とは?意味と使い方

この記事では、「虫がいい」の意味を分かりやすく説明していきます。

「虫がいい」とは?意味

慣用句の「虫がいい」とは、自分がいい立場になるように都合のいいことばかりを言う人のことを意味する言葉です。

人はどうでもよく、自分さえよければいいことを話しては身勝手に振る舞うという人から見て酷いなと感じることを平気でするのが、この「虫がいい」人の特徴です。

他人を顧みない「虫がいい」は、自己中心なところもあり、自分のことだけを考えては行動することが多く、すべて自分中心に考えて人を付き合わせます。


「虫がいい」の概要

自分がいい状態になるようにしか物事を考えず、不利になるようなことには手を出しませんし、実際にやった張本人なのに知らない顔して逃げる者を「虫がいい」と表します。

このような人は甘い蜜だけを吸い、吸殻は人に渡して知らない顔をするわけです。

自分で考えて行動するなど面倒なので、人の後について、いいところだけを吸い取る姿は人をいらつかせ、怒りを覚える行動になります。

本人は分かってやっていますので悪気はなく、反省の色もないところが周囲から孤立していく原因となるわけです。


「虫がいい」の言葉の使い方や使われ方

自分勝手な行動や言動を見せて、いい思いをしようと行動し、都合よく物事を考えて、いかに自分がより得になるか考えてばかりいる人に「虫がいい人だ」と使います。

職場では難しそうな仕事は人にやらせて、簡単な仕事ばかり請け負ってはあたかもすべての仕事をやったと上司に伝えて褒めてもらったり、高い給料を受け取ったりと好きでもないのにお金があると分かった途端に手の平を返し、自分も好意があると嘘をついて付き合い、奢ってもらうなど都合のいい行動が目立つ人にも使われています。

また、自分が忘れ物をして借りたというのに上から目線で「使えない」と文句を言ったり、都合のいいときだけ頼りにして近づいてくるなど、他人から見て不快だなと感じる人に「虫がいい」と伝える言葉です。

自分の方からあえて都合がいい話をしておいてから契約してほしい、友達になってほしいと思うとき「虫がいい」と使うこともあります。

「虫がいい」を使った例文

・虫のいい考えをする人は職場で嫌われていることに気づかない。

・やたらと調子よく話す人は「虫がいい」ことばかり言って自分さえ好かれればいいだろうと考える。

・ずうすうしい勝手な行動ばかり見せる「虫がいい人」は、自分から手を出さないのに分け前は受け取る。

他人のことなどまったく考えない「虫がいい人」は職場で孤立し、嫌われていることに気がつかないところが気の毒ですが、やたらと調子よく話す姿は嫌気がさす人も多いもの。

また、自分から進んで協力はしないのに、しっかり分け前だけは受け取る人はかなりずうずうしく見えてしまい、嫌われる原因となりますので注意が必要です。

まとめ

人が不幸になろうが、悪いことが起きようがまったく関係ない「虫がいい」人は、自分さえ良ければいいだろうとの気持ちが強く、悪い状況になればさっさとその場から立ち去ります。

このような人は性格が悪いというよりも考え方が酷いので、もう少し周囲に目を向けて、人を傷つけないような言動と行動を起こすようにしましょう。

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