「行き渡る」と「行き届く」の違いとは?分かりやすく解釈

「行き渡る」と「行き届く」の違い違い

この記事では、「行き渡る」「行き届く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「行き渡る」とは?

「行き渡る」の意味は以下の通りです。

1つ目は、「もれなく届く」という意味で、広範囲に及んで隅々まで届くことを言います。

2つ目は、「広く世間に及ぶ」という意味で、ものごとが社会的に知られる様になることを言います。

3つ目は、「そこまで行ってから他方に達する」という意味で、その場から向こう側まで移動することを言います。

上記に共通するのは「広い範囲にもれなく及ぶ」という意味です。


「行き渡る」の使い方

「行き渡る」「もれなく届く」「広く世間に及ぶ」「そこまで行ってから他方に達する」という意味で使われます。

動詞「行く」「渡る」が組み合わさってできた動詞で、副詞形は「行き渡り」「行き渡って」になります。

基本的に、「渡る」が付いているので向こう側まで移動するというニュアンスがあり、ものごとが広範囲までもれなく及ぶ時に使われる言葉です。


「行き届く」とは?

「行き届く」の意味は以下の通りです。

1つ目は「全ての場所まで及ぶ」という意味で、あるものごとがしっかりと浸透することを言います。

2つ目は「すみずみまで注意が及ぶ」という意味で、細かい点まで意識できていることを言います。

3つ目は「ある地点に達する」という意味で、位置や度合いなどであるところに達することを言います。

上記に共通するのは「意識的に隅々まで及ばせる」という点です。

「行き届く」の使い方

「行き届く」「全ての場所まで及ぶ」「隅々まで注意が及ぶ」「ある地点に達する」という意味で使われます。

動詞「行く」「届く」が組み合わさってできた動詞で、副詞形は「行き届き」「行き届いて」になります。

基本的に、「届く」が付いているので直接または間接的に伝わるというニュアンスがあり、ものごと、または人の意識や注意が細かい点まで及んでいる時に使われる言葉です。

「行き渡る」と「行き届く」の違い

「行き渡る」「ものごとが広範囲までもれなく及ぶこと」という意味です。

「行き届く」「意識や注意が細かい点まで及ぶこと」という意味です。

「行き渡る」の例文

・『遠足のプリントが全生徒の家庭に行き渡ったか確認する』
・『フラゲかと思ったが、早くもSNSでその情報が行き渡っていた』
・『当選者にチケットが行き渡る様に郵送手配する』
・『イベントはプレゼントが全員に行き渡り次第終了となります』

「行き届く」の例文

・『一流ホテル掃除がさすがに掃除が行き届いている』
・『非常に行き届いたおもてなしに大満足した』
・『満足する結果まで行き届けたのは皆の協力のおかげです。』
・『サービスが行き届いたレストランで、リピーターも多い』

まとめ

今回は「行き渡る」「行き届く」について紹介しました。

「行き渡る」「ものごとが広範囲までもれなく及ぶ」「行き届く」「意識や注意が細かい点まで及ぶ」と覚えておきましょう。

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