「規則」と「規程」の違いとは?分かりやすく解釈

「規則」と「規程」の違いとは?違い

この記事では、「規則」「規程」の違いを分かりやすく説明していきます。

「規則」とは?

「規則」には3つの意味があります。

1つめは、ある目的のために、行為や手続きなどがそれに基づいて行われるように定めたものです。

学校生活を送る上での決まり事があり、それを「学校の規則」といいます。

高校の場合だと、制服のスカートを短くし過ぎてはいけない、靴下は紺でないといけない、靴下に絵柄や刺繍が入っているものを身に着けてはいけない、カーディガンや黒またはベージュなど、決まり事があります。

この決まり事の内容は学校によって異なります。

これらの決まり事は、学校生活を円滑に行うためなどの目的のために、このような振る舞いをするようにと定められたものだといえます。

2つめの意味は物事の秩序です。

正しい順序や道筋のことをいいます。

たとえば、「規則正しい生活」です。

朝何時に起きる、昼食はいつ食べる、夜は何時に眠るなど、生活を望ましい状態に保つための順序などをこの場合は意味しています。

3つめは、都道府県知事・市町村長が定める細則、最高裁判所・国会の両議院などが部規律・事務処理に関して定める法です。


「規則」の使い方

行為や手続きをそのように行うようにと定めた事柄や、一定の秩序の意味で使用をします。


「規程」とは?

「規程」には2つの意味があります。

ひとつは、決まりです。

守るようにと決められている事柄という意味になります。

もう一つは、一定の目的のために定められた、物事のやり方や内容などを定めた一連の条項です。

特に公官庁にかかわる事柄をいいます。

条項とは、箇条書きにした、ひとつひとつの項目のことです。

図書館を利用するものは、利用するときのやり方が決められています。

たとえば、無断で本やCDを持ち出してはいけない、貸出期限は○○日、館内で飲食や喫煙をしてはいけないなどです。

こういったことが、ホームページなどで箇条書きでひとつひとつ示されています。

これを「図書館の規程」といいます。

「規程」の使い方

やり方や内容などを定めた一連の条項を指して使用する言葉です。

公官庁に関係する事柄に使われることが多くあります。

「規則」と「規程」の違い

決まりという意味合いが似ている2つの言葉ですが、やや意味が異なります。

「規則」は行動や手続きに関して定められたものです。

それに基づいて行われるように決められている事柄をいいます。

また、一定の秩序の意味もあります。

「規程」は定められた箇条書きにされたひとつひとつの項目をいいます。

「規則」の例文

・『規則を守る』
・『規則を破ってはいけません』
・『規則に従って行動をする』
・『規則的な生活』

「規程」の例文

・『規程通りに行う』
・『規程を確認する』
・『規程に違反する』
・『規程第11を参照のこと』

まとめ

決まりという意味合いが似ている2つの言葉ですが、一方は行動や手続きなどの決まり、もう一方は一連の条項を意味しており、異なるものを指しています。

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