「親交」と「親睦」の違いとは?分かりやすく解釈

「親交」と「親睦」の違い違い

この記事では、「親交」「親睦」の違いを分かりやすく説明していきます。

「親交」とは?

「親交」とは訓読みすれば、親しく交わると言う言葉で、親しく付き合うこと、親密な交際・交流を指します。

付き合うや交際と説明すると、男女の交際と取られる方も居られるかも知れませんが、男女交際等に限定されるものではありません。

また人と人との関係だけでなく、国家間や各種団体間の関係でも使われる言葉です。


「親睦」とは?

「親睦」とは、お互いに親しみ合い、仲良くすることを指す言葉です。

ただし、「親睦」どんな人と人との関係性を表現するのにつかわれる言葉ではなく、会社の部署や比較的小規模な組織内に属する人の間での関係性に使われる言葉です。


「親交」と「親睦」の違い

「親交」とは知人や友人間での濃厚な付き合いや親戚同様の密な付き合いを指す言葉で、個人の属性等には関係なく使用される言葉です。

それに対して、「親睦」とはある組織内という同じ目的を持つ人々が交流するケースの使用される言葉です。

同じ目的を持つ組織としては、会社がその代表的なものです。

例えば、親睦を深める目的で親睦会が、会社全体や大企業では部課組織等の比較的少人数で行われ、ここでは仕事を抜きにした個人間の交流を図るのが目的ですが、どうしても仕事の一部として捉えられる事も少なくありません。

この説明から分かるように、「親交」「親睦」は親しく付き合う事を表現する共通点はありますが、その深さに差があるようにも感じられます。

「親交」での個人間の付き合いよりも、「親睦」での個人間の付き合いの方が薄いイメージと捉える事も出来ます。

これは「親交」はお互いの利害を抜きにした付き合いのケースが多いのに対して、「親睦」は同じ目的の組織内の付き合いであり、どうしても利害関係があるからでしょう。

「親交」の例文

・『彼とは幼い頃から親交があります。』

・『亡くなったあの俳優さんと親交の深かった○○さんは、その思い出を以下のように語っておられます。』

・『阪神淡路大震災の被害に遭った○○市と東日本大震災に遭った○○市の市民は親交を深め合っています。』

「親睦」の例文

・『プロジェクトメンバーの親睦を深めるために飲み会を開催しました。』

・『親睦会には出来るだけ参加願います。』

・『私の部署では親睦会の費用を積み立てています。』

まとめ

以上の様に、「親交」は個人や国家や各種団体が親しく付き合う事を指すのに対し、「親睦」は会社の様に同じ目的を持つ組織内の人が交流する事を指す言葉です。

親しく付き合うと言う点では両方の言葉には共通点がありますが、「親交」は個人の属性に関係なく人と人との関係性として使用されるのに対し、「親睦」は同じ目的・利害を持つ人の間の交流に限定使用される言葉です。

両言葉の交流の深さに関しては一般的に限定される事はありません。

しかし「親睦」を使う関係性では利害関係があるため、利害関係を持たない付き合いが一般的な「親交」に比べて、付き合いの深さは浅いイメージの言葉と言えるでしょう。

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